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パドレスは「トップ10の年俸総額」を維持する見込み 米報道

2025.1.27 10:24 Monday

 財政難の影響もあってペイロール削減が必須とみられていたパドレスだが、地元紙「サンディエゴ・ユニオン=トリビューン」のケビン・エイシー記者が報じたところによると、今季もメジャー全体でトップ10に入るくらいのペイロールを維持できる見込みのようだ。しかし、現時点でペイロールはすでにメジャー9位となっており、ロースター構成は穴だらけ。ペイロールを維持できても増額は望めないため、戦力を整備するためには主力選手のトレード放出は避けられないとみられる。

 米サイト「Roster Resource」によると、パドレスの現時点での今季のペイロールは約2億800万ドルで、30球団中9位の金額。ぜいたく税の対象となるペイロールはメジャー6位の約2億4300万ドルとなっており、これはぜいたく税の1つ目の基準額(2億4100万ドル)を超過している。パドレスとしては、高額年俸の主力選手をトレードして複数の即戦力を獲得しつつ、ペイロールをぜいたく税の基準額未満に抑えることが目標となるだろう。

 昨オフもパドレスは限られた予算のなかでのチーム編成を強いられ、フアン・ソトとトレント・グリシャムをヤンキースへ放出してマイケル・キング、カイル・ヒガシオカなど複数の即戦力を獲得。今オフもそうしたトレードが必要になるのは間違いない。エース右腕ディラン・シース、守護神ロベルト・スアレス、首位打者ルイス・アライズにトレードの噂があり、A・J・プレラー編成本部長は彼らを駒にしたトレードを駆使して戦力の整備を進めていくはずだ。

 パドレスは現時点で正捕手、正左翼手、DHを担う強打者、先発4~5番手が不在という状況。下位打線はかなり貧弱で、とてもドジャースに対抗できる戦力には見えない。エイドリアン・モレホンやブライアン・ホーイングの先発転向プランもあるようだが、その場合はブルペンに穴が開く。スプリング・トレーニング開始まで残り1ヶ月を切っているが、これからがプレラー編成本部長の腕の見せ所だ。

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