【On the Move ③】ドジャースが佐々木を獲得! 静観のブレーブスにも動きが
2025.1.27 17:44 Monday
オフシーズンは頻繁に選手が動くMLB。およそ2ヶ月にわたるオフシーズンも最終段階に差し掛かっている。年が明け、1月中旬からまた活発に動きを見せているが、まだ大物選手がFA市場に残っている。
米公式サイト「MLB.com」では、ホットストーブ・シーズンに大きな影響を与えると予想されるFA選手のトップ25をランキングしていたが、トップのフアン・ソト(ヤンキースからメッツへ)、2位のコービン・バーンズ(オリオールズからダイヤモンドバックスへ)らは年内に契約を結んだ。一方、3位にランクインした佐々木朗希は年をまたいだ。
1月22日(日本時間23日)、佐々木を獲得したのは昨年のワールドシリーズ覇者・ドジャース。契約金は650万ドル(約10億1400万円)でマイナー契約を結んだ。
その前後から動きは再び活発になり、オリオールズ一筋8年、昨季は44本塁打、102打点の大砲、ランキング7位のアンソニー・サンタンデールはブルージェイズと5年総額9250万ドル(約144億3000万円)で契約を結んだ。
さらに、ここまで静観していたブレーブスが23日(同24日)、ランキング25位、パドレスからFAのジュリクソン・プロファーを獲得。ブレーブスは2023年に史上初の「40-70」を達成してMVPを受賞した正右翼手ロナルド・アクーニャJr.が昨年5月に左ひざ前十字靭帯断裂の修復手術を受け、復帰は今季開幕に間に合わないが、復帰後はメジャー屈指の外野陣となるだろう。
大物選手の多くが新天地や残留を決めたが、まだランキング上位で決まっていない選手もいる。それが5位のアレックス・ブレグマンと8位のピート・アロンソだ。
アストロズからFAのブレグマンは2019年に41本塁打を放ち、ここ3年も20本塁打以上を記録している三塁手。チームは残留を目指し、資金捻出のためにセットアッパーのベテラン右腕ライアン・プレスリーを26日(同27日)にトレードでカブスへ放出。また、正二塁手のホセ・アルトゥーベを左翼へコンバートすることで三塁を空ける用意も進めていると伝えられ、再契約は有力という声も多い(新加入のイサーク・パレイデスは三塁ではなく二塁を守る見込み)。
そして、メッツ一筋6年、メジャー1年目に53本塁打で本塁打王と新人王を獲得し、ここ4年連続30本塁打以上、昨年のワイルドカード・シリーズ第3戦では9回に逆転となる決勝3ラン本塁打を放ったピート・アロンソもまだ決まっていない。残留交渉は難航中で、エンゼルスやジャイアンツ、ブルージェイズが関心を示している。
まもなく確定する各チームの2025年シーズンの陣容。新戦力がどこまでマッチして期待通りの活躍を見せてくれるのか。また、大物が抜けたチームには新たなスターが誕生するのか。新シーズンの開幕が待ちきれない。