オリオールズがカールソン獲得 レイズからノンテンダーFA
2025.1.28 10:19 Tuesday
日本時間1月28日、オリオールズはレイズからFAとなっていた元有望株ディラン・カールソンと1年契約を結んだことを発表した。米公式サイト「MLB.com」が関係者から得た情報によると、カールソンの年俸は97万5000ドルで、200打席以上の出場機会を得た場合に2万5000ドルの出来高を得ることができるという。カージナルス時代に有望株として期待され、2021年にナ・リーグ新人王投票3位にランクインした外野手が新天地オリオールズでのブレイクを目指す。
現在26歳のカールソンは2016年ドラフト全体33位指名でカージナルスに入団。2020年にメジャーデビューを果たし、この年は新人ながらポストシーズンで4番打者に抜擢された。新人王資格を持ったまま迎えた2021年は149試合に出場し、打率.266、18本塁打、65打点、OPS.780をマーク。ナ・リーグ新人王投票ではジョナサン・インディア(当時レッズ)、トレバー・ロジャース(当時マーリンズ)に次ぐ3位にランクインした。
しかし、2022年は128試合でOPS.696、2023年は76試合でOPS.651と成績を落とし、昨夏のトレード・デッドラインでレイズへ放出。新天地レイズでも結果を残せず、昨季は96試合で打率.209、3本塁打、25打点、OPS.564という自己ワーストの成績に終わった。とはいえ、まだ26歳。選球眼のいいスイッチヒッターであるだけでなく、守備・走塁面でも一定の貢献が期待できるため、オリオールズはそのポテンシャルに期待して「安価なギャンブル」を仕掛けたということだろう。
カールソンはマイナー・オプションを残しており、開幕ロースター入りが確約されているわけではない。オリオールズのロースター40人枠には、タイラー・オニール、セドリック・マリンズ、コルトン・カウザー、ヘストン・カースタッド、ダズ・キャメロン、そしてカールソンと6人の外野手がおり、開幕ロースター入りできるのは最大でも5人とみられる。カールソンが開幕ロースター入りを勝ち取るためには、スプリング・トレーニングでアピールすることが必要だ。