パイレーツがブルペン補強 左腕メイザとメジャー契約で合意
2025.1.28 10:35 Tuesday
比較的静かなオフシーズンを過ごしているパイレーツがブルペン補強に動いた。日本時間1月28日、米公式サイト「MLB.com」でパイレーツを担当するアレックス・スタンプ記者が報じたところによると、パイレーツはヤンキースからノンテンダーFAとなっていた左腕ティム・メイザとメジャー契約を結ぶことで合意に至ったという。昨季は不振だったが、ブルージェイズ時代には60試合以上に登板したシーズンが4度もあるメイザ。新天地パイレーツでもブルペンの一角を担うことになりそうだ。
現在33歳のメイザは2017年にブルージェイズでメジャーデビュー。2019年に68登板で18ホールドとメジャー定着を果たしたが、その年のシーズン終盤に左ひじを痛めてトミー・ジョン手術を受けることになり、翌2020年は全休した。メジャー復帰を果たした2021年からは3年連続で60試合以上に登板し、2023年には自己最多の69登板で22ホールド、防御率1.52というキャリアハイの成績をマーク。しかし、昨季は35登板で防御率8.03と不振を極め、7月上旬に解雇された。
ブルージェイズから解雇された1週間後にヤンキースとマイナー契約を結んだメイザは、8月中旬にメジャー昇格。新天地ヤンキースでは15登板で防御率4.00とやや持ち直し、ポストシーズンでも3試合を無失点に抑えた。しかし、11月にノンテンダーFAとなり、2ヶ月以上の時間を経て、ようやくパイレーツと1年115万ドルで合意。昨季の成績は2球団合計で50試合に登板し、0勝2敗、8ホールド、防御率6.33だった。
パイレーツのブルペンはクローザーのデービッド・ベッドナーを軸に、右腕主体のメンバーとなっているが、新戦力のケイレブ・ファーガソンとメイザはともに左腕。もう1人、左腕ジョーイ・ウェンツもマイナー・オプションが残っていないため、ファーガソン、メイザ、ウェンツの3人が開幕ロースター入りを果たした場合、右腕5人・左腕3人と比較的バランスの取れた陣容となる。メイザには2023年の輝きを取り戻すことが期待される。