パドレスが右腕キングのトレードを検討か 今季終了後にFA
2025.1.28 10:55 Tuesday
今オフのパドレスは限られた補強予算のなかで多くの補強ポイントをカバーする必要があり、「主力選手をトレードして複数の即戦力を獲得すべき」と指摘する声もある。そうした状況のなか、エース右腕ディラン・シースと首位打者ルイス・アライズにはトレードの噂が絶えないが、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、パドレスは本格的な先発転向1年目でブレイクした右腕マイケル・キングのトレードも検討しているようだ。
現在29歳のキングは2019年にヤンキースでメジャーデビューし、主にロングリリーフで活躍。しかし、2023年のシーズン後半から先発に挑戦すると、9度の先発登板で防御率2.23と好投して注目された。フアン・ソトとの大型トレードでパドレスに加入した昨季は先発ローテーションの一角を担い、31試合(うち30先発)で173回2/3を投げて13勝9敗、防御率2.95、201奪三振と大ブレイク。サイ・ヤング賞投票でもポイントを獲得するなど、期待以上の大活躍を見せた。
現在、パドレスはキングと今季の年俸について合意できておらず、このままいくと年俸調停が行われることになる。今季の年俸として、パドレスが732万5000ドルを提示しているのに対し、キングは880万ドルを希望しているという状況だ。なお、シースやアライズと同様に、キングは今季終了後にFAとなるため、パドレスのチーム状況を考えると、複数の即戦力を獲得するためのトレード要員として活用するのは理に適っている。
今オフ、アレックス・カッブ(タイガース)やジャスティン・バーランダー(ジャイアンツ)といった故障明けのベテランが1年1500万ドルの契約を得ていることを考えると、キングの年俸は格安と言える。多くの球団が獲得に乗り出すことは間違いないだろう。他球団からどれだけ多くの対価を引き出すことができるか。パドレスのA・J・プレラー編成本部長の手腕が問われることになりそうだ。