パドレスがディアスと再契約 キャンプサーノと正捕手争いへ
2025.1.29 12:19 Wednesday
日本時間1月29日、パドレスは昨季終了後に自軍からFAとなっていたエリアス・ディアスと再契約を結ぶことで合意した。米公式サイト「MLB.com」が関係者から得た情報によると、契約条件は1年350万ドルで、2026年の相互オプションが付属しているという。ディアスは2023年のオールスター・ゲームMVPに輝いた実績を持つベテラン捕手。伸び悩みが続くルイス・キャンプサーノと正捕手の座を争うことになりそうだ。
現在34歳のディアスは2015年にパイレーツでメジャーデビューし、2021年にはロッキーズで自己最多の18本塁打を記録。2023年には自己最多の141試合に出場してキャリア唯一の規定打席到達を果たし、打率.267、14本塁打、72打点、OPS.725を記録した。昨季はシーズン途中でロッキーズを解雇され、パドレスへ移籍。2球団合計で96試合に出場し、打率.265、6本塁打、39打点、OPS.695という成績だった。
ディアスとの再契約はパドレスにとって、今オフ初めてのFA市場でのメジャー契約となる。先日、今オフ最初のトレードを成立させ、ホワイトソックスから右腕ロン・マリナチオを獲得したばかりだが、「今季もメジャー全体トップ10に入るくらいのペイロールを維持できる見込み」という報道が出ているなか、ようやく今季の戦力整備に向けて本格的に動き始めたようだ。今オフのパドレスはカイル・ヒガシオカがFAで退団し、その穴を埋める捕手の確保が急務となっていた。
パドレスは本来、26歳のキャンプサーノを正捕手に起用したいのだが、昨季は91試合で打率.227、8本塁打、40打点、OPS.642と低迷。守備面でも精彩を欠き、大きく評価を落としている。38歳の大ベテラン、マーティン・マルドナードとマイナー契約を結んで経験豊富な捕手を確保しており、ディアス、キャンプサーノ、マルドナード、ブレット・サリバンの4人がロースターの捕手2枠を争うことになると思われる。キャンプサーノはマイナー・オプションが残っているため、スプリング・トレーニングの出来次第では、開幕をマイナーで迎えることも考えられる。