レイズがキム・ハソン獲得へ　２年2900万ドルで合意と米報道

2025.1.30 05:20 Thursday

　日本時間１月30日、米公式サイト「MLB.com」でレイズを担当するアダム・ベリー記者が関係者から得た情報によると、レイズはパドレスからＦＡとなっていた韓国人内野手・金河成（キム・ハソン）と２年契約を結ぶことで合意に至ったようだ。契約総額は2900万ドルで、今季終了後にオプトアウト（契約破棄）できる権利が付属するという。キムは2020年12月、４年2800万ドルの契約でパドレスに入団。昨季終了後、年俸800万ドルのオプションを自ら破棄してＦＡとなっていた。

　現在29歳のキム・ハソンはメジャー３年目の2023年にブレイク。152試合に出場して打率.260、17本塁打、60打点、38盗塁、OPS.749の好成績を残してチームMVPに選出され、アジア人内野手としては初となるゴールドグラブ賞も受賞した。契約最終年を迎えた昨季は121試合に出場し、打率.233、11本塁打、47打点、22盗塁、OPS.700を記録。８月中旬に右肩の炎症で戦列を離れ、ポストシーズンに間に合わず、最終的には手術を受けることになった。

　手術の影響で今季の開幕に間に合わないとみられるキム・ハソンだが、二遊間を高いレベルで守ることができるため、レイズにフィットする存在と言える。レイズは好守のテイラー・ウォールズと昨季盗塁王のホセ・カバイェロが正遊撃手を争う見込みだが、どちらも打力不足でインパクトに欠ける。また、正二塁手ブランドン・ラウは左打者である。キム・ハソンは戦列復帰後、遊撃のレギュラー格として起用されつつ、対左腕時には二塁を守るケースも出てくるかもしれない。

　地元紙「タンパベイ・タイムズ」のマーク・トプキン記者によると、キム・ハソンの今季の年俸は1300万ドル。成績次第で最大200万ドル分の出来高を得られる可能性があるようだ。また、キム・ハソンがオプトアウトの権利を行使しなかった場合、2026年シーズンの年俸は1600万ドルとなる。