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【元NPB戦士の2024シーズン⑨】45試合登板のクリス・マーティンと年間4度移籍のマイケル・トンキン

2025.1.30 18:57 Thursday

 2016年に北海道日本ハムファイターズでクローザーを務め、チームのリーグ優勝と日本一に貢献したクリス・マーティン(レッドソックス)は、メジャー復帰7年目の2024年、45試合に登板。一方、2018年にファイターズのブルペンを支えたマイケル・トンキン(ツインズ)は、昨年の1シーズンで4度の移籍を経験した。かつて北の大地で腕を振った2人の投手の2024年シーズンを振り返る。

 2016年、ファイターズで52試合に登板し、21セーブ、19ホールド、防御率1.07の活躍でチームの4年ぶりのリーグ優勝、10年ぶりの日本一に貢献したクリス・マーティン。翌年も40試合で29ホールド、防御率1.19と抜群の安定感を誇り、2018年にメジャー復帰。レンジャーズ、ブレーブスなどを経て、2023年にレッドソックスと2年契約を結んだ。

 昨年は5月1日のジャイアンツ戦から26日のブリュワーズ戦まで9試合連続無失点を記録したが、6月5日に不安障害のため故障者リスト入り。19日のブルージェイズ戦での復帰後も安定した投球を続けていたものの、今度は右ひじの炎症で7月5日に再び故障者リストへ移った。

 それでも、復帰登板となった8月7日のロイヤルズ戦で1イニングを三者連続三振に抑えると、その月は11試合で防御率0.90を記録した。最終的に4年連続45試合登板、3勝1敗2セーブ、15ホールド、防御率3.45。制球力を示す指標の1つ「K/BB」はキャリアハイの16.67だった。

 シーズン終了後にFAとなり、古巣・レンジャーズへ6年ぶりに復帰することに。メジャー10年目、今年39歳を迎える右腕は、生まれ育った街・テキサス州アーリントンでどのようなピッチングを披露するか注目だ。

 一方、2018年にファイターズで53試合に登板し、12セーブ、20ホールドとこちらも中継ぎとして活躍したマイケル・トンキン。同年オフの退団後、独立リーグやメキシカンリーグなどでプレーし、2023年にメジャー復帰を果たしたが、昨年は波乱のシーズンを送った。

 2023年12月にメッツに加入。2024年4月9日にツインズへトレード移籍も17日に再びメッツへ。さらに、22日にはDFAとなり、ヤンキースへ入団した。

 ヤンキースでは5月、6月と2ヶ月連続で月間防御率1点台を記録し、首位のチームを支えた。ところが、後半戦初登板から4試合連続失点を喫するなど、7月下旬から8月中旬にかけて調子を落とし、8月25日にシーズン4度目のDFA。約4ヶ月ぶりにツインズへ復帰した。

 9月は10試合で12回1/3を投げ、3失点と復調。計57試合で4勝4敗、防御率3.63の成績でシーズンを終えた。4度の移籍という激動の1年を経たトンキンは、今季も引き続きツインズでプレーする予定だ。

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