パドレス・シース獲得にメッツやカブスが興味を示す 米報道
2025.1.31 13:38 Friday
パドレスからのトレードが噂されているディラン・シースについて、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者はカブスが獲得に興味を示していることを報じている。一方、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、メッツもシース獲得に興味を示しているようだ。シースはパドレスに加入した昨季、ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票で４位にランクインした実力者。１年後にはＦＡとなるが、エース級の先発右腕を獲得するためには大きな対価が必要になることが予想される。
カブスの先発ローテーションは、現時点では今永昇太、ジャスティン・スティール、ジェイムソン・タイオン、マシュー・ボイド、ハビアー・アサッド、コリン・レイという顔ぶれ。先発の頭数は揃っているものの、タレントが揃っていた打線にカイル・タッカーを獲得したように、戦力のアップグレードを目指しているようだ。カブスは「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキング全体トップ100にメジャー最多タイの７人を送り込んでおり、シース獲得の対価は十分に用意できるはずだ。
一方、メッツの先発ローテーションはショーン・マナイア、千賀滉大、フランキー・モンタス、デービッド・ピーターソン、クレイ・ホームズ、ポール・ブラックバーンという顔ぶれ。グリフィン・キャニングやタイラー・メギルも控えており、層も厚い。ただし、デービッド・スターンズ編成本部長は投手と長期大型契約を結ばない方針のため、絶対的エースと呼べる投手は不在。トレードでシースを獲得するのは、そうしたチーム状況にもフィットする。
パドレスは現時点のペイロールの規模を維持しながらも、複数の戦力の穴を埋めなければならない状況であり、エース格のシースを放出するトレードでは複数の即戦力を獲得することを希望するとみられる。すでにメジャーデビューしている若手やメジャー昇格が近いプロスペクトを複数人含むパッケージを用意できる球団がシース争奪戦を制することになるだろう。
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