メッツがマドリガルとスプリット契約 27歳の元プロスペクト
2025.2.1 10:45 Saturday
日本時間2月1日、メッツはカブスからノンテンダーFAとなっていたニック・マドリガルとスプリット契約を結んだことを発表した。スプリット契約とは、メジャー在籍期間とマイナー在籍期間で年俸が異なる契約のことを指し、マドリガルはメジャー在籍期間は年俸135万ドル+出来高50万ドルでプレーすることになる。なお、メッツはマドリガル獲得に伴い、昨年11月にウエーバーで獲得したルイス・デロスサントスのDFAを発表している。
現在27歳のマドリガルは2018年ドラフト全体4位でホワイトソックスに指名された元トップ・プロスペクト。マイナーでは通算打率.319をマークし、821打席で33三振という驚異的なコンタクト能力を見せつけたが、メジャーの舞台ではその実力をなかなか発揮できない状況が続いている。
2020年にメジャーデビューし、29試合で打率.340をマーク。翌2021年は開幕からレギュラーに抜擢され、54試合で打率.305を記録したが、故障で無念の長期離脱となり、故障離脱していた7月にクレイグ・キンブレルとのトレードでカブス移籍が決まった。カブスでは2022年が打率.249、2023年が打率.263と自慢の巧打が鳴りを潜め、メジャー5年目の昨季は51試合で打率.221、0本塁打、10打点、1盗塁、OPS.536と自己最悪のシーズンに。パワー不足だけでなく、故障の多さが飛躍を妨げる大きな原因となっている。
マドリガルは新天地メッツで開幕ロースター争いに加わることになり、場合によっては三塁のレギュラー争いに参戦する可能性もあるだろう。メッツはFAになった主砲ピート・アロンソとの再契約交渉が進展しておらず、現時点ではマーク・ビエントスが三塁から一塁にコンバートされる予定。三塁はブレット・ベイティ、ルイスアンヘル・アクーニャ、ロニー・マウリシオら若手が競争する見込みであり、オープン戦で結果を残すことができれば、マドリガルにもレギュラー獲得のチャンスはある。