パドレス・シース 「サンディエゴが大好きだから残りたい」
2025.2.2 11:34 Sunday
昨季開幕直前にホワイトソックスからパドレスへトレードされたディラン・シースだが、パドレスの財政難の影響もあり、今オフもトレード市場の注目株となっている。日本時間2月2日、ファン感謝デー「ファンフェスタ」に登場したシースは、トレードの噂について「僕は目の前のやるべきことだけに集中している。トレードはビジネスの一部だから」と冷静にコメントしつつ「僕はサンディエゴが大好きなんだ。だからここに残りたいと思っているよ」と本音も覗かせた。
現在29歳のシースはパドレスに加入した昨季、33試合に先発して189回1/3を投げ、14勝11敗、防御率3.47、224奪三振の好成績をマーク。球団史上2度目となるノーヒッターを達成するなど、先発ローテーションの柱として奮闘し、サイ・ヤング賞投票では4位にランクインした。
しかし、シースは今季終了後にFAとなり、FA市場に出ていく前に契約延長に応じる可能性は低い。パドレスは戦力に複数の穴を抱えている状況であり、「シースとのトレードで複数の即戦力を獲得する」というのがパドレスにとっての最適解なのだ。
ジョー・マスグローブがトミー・ジョン手術で今季を全休することが確定しており、シースを放出すると、先発ローテーションはさらに戦力ダウンすることになる。よって、パドレスは昨オフにフアン・ソトを放出してマイケル・キングなど複数の即戦力を獲得したように、シースの交換要員として複数の即戦力を獲得することが「マスト」だ。
シース以外にも、キング、ルイス・アライズ、ロベルト・スアレス、ジェイク・クロネンワースなど、多くの主力選手にトレードの可能性が浮上しているパドレス。ただし、今季のポストシーズン進出を諦めているわけではなく、「より良いチームを作るために主力をトレードする」ことを検討している状況だ。狙い通りのトレードを成立させることができるか、A・J・プレラー編成本部長の手腕が問われることになる。