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年俸調停はここまで選手側の1勝3敗 ヌートバーら残り5人

2025.2.2 12:54 Sunday

 日本時間2月2日、パイレーツがデニス・サンタナ、ヤンキースがマーク・ライターJr.との年俸調停に勝利したことが明らかになった。サンタナは年俸210万ドルを希望していたが、球団が提示した140万ドルに決定。ライターJr.は年俸250万ドルを希望していたが、こちらも球団提示の205万ドルに決まった。年俸調停では、3人の調停人が球団側と選手側の言い分を聞いたあと、球団の提示額と選手の希望額のどちらが適切かを判断し、今季の年俸が決定される仕組みとなっている。

 現在28歳のサンタナはドミニカ共和国出身のリリーフ右腕。メジャー7年目の昨季は62試合に登板し、3勝1敗3セーブ、12ホールド、防御率3.89を記録した。

 現在33歳のライターJr.は父も叔父も従兄弟も投手という野球一家出身のリリーフ右腕。メジャー5年目の昨季は60試合に登板し、4勝5敗、15ホールド、防御率4.50を記録した。

 今オフ、年俸調停権を持つ選手に対して各球団が条件提示を行うデッドラインまでに、全30球団合計で17人の選手が合意できなかった。そのうち、ホルヘ・マテオ(オリオールズ)、ジャレン・デュラン(レッドソックス)、テイラー・ウォールズ(レイズ)、ホセ・キハダ(エンゼルス)、カイル・タッカー(カブス)、ウィリアム・コントレラス(ブリュワーズ)、アレックス・ベシア(ドジャース)、マイケル・キング(パドレス)の8人はその後も交渉を継続し、年俸調停を回避。サンタナとライターJr.のほか、ヨハン・オビエド(パイレーツ)も年俸調停に敗れたが、ミッキー・モニアック(エンゼルス)は勝利しており、今オフの年俸調停はここまで選手側の1勝3敗となっている。

 年俸調停では、選手側が「自身の希望額が相応しい理由」を主張するのに対し、球団側は「球団の提示額が相応しい理由」、すなわち「選手の希望額が相応しくない理由」を述べることになるため、球団と選手の関係が悪化する原因となることもある。そのため、球団も選手も歩み寄って年俸調停に突入することを回避しようとするケースが多い。

 年俸調停権を持つ選手のうち、今季の年俸がまだ決まっていないのは、ルイス・レンヒーフォ(エンゼルス)、ナサニエル・ロウ(ナショナルズ)、ラーズ・ヌートバー(カージナルス)、ブレンダン・ドノバン(カージナルス)、アンドレ・パランテ(カージナルス)の5人だけとなった。

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