【MLB東京シリーズ展望⑨】通算6度目の日本開幕戦で日本人2人目の開幕投手誕生か?
2025.2.3 17:50 Monday
メジャー1年目から目覚ましい活躍を見せたカブスの今永昇太が、今季は先発の筆頭としてチームを引っ張る。3月の「MLB東京シリーズ」では開幕投手を務めることが濃厚で、いきなり注目の対決が見られるかもしれない。
横浜DeNAからポスティング制度を利用してカブスと契約した今永昇太は、ホーム開幕戦に登板し、6回9奪三振無四球無失点の好投で初勝利を挙げる鮮烈なメジャーデビューを飾った。その後も好投を続け、ルーキーながらオールスター・ゲームに選出され、1イニング登板。9月には148奪三振に到達し、2002年のマーク・プライアーの球団新人記録を更新するなど、目覚ましい活躍を見せ、今季は先発ローテーションの1番手と期待されている。
開幕投手に抜擢されれば、今回で6回目となる日本開幕戦での開幕投手は通算2人目となる。2008年のレッドソックス対アスレチックスでは、こちらもメジャー2年目の松坂大輔が開幕投手として登板していた。
第2戦で登板が予定される2番手は、2023年に16勝を挙げ、昨季の開幕投手となった左腕のジャスティン・スティール。そのあとは、3番手に右腕のジェイムソン・タイオン、4番手に左腕のマシュー・ボイドが続き、5番手争いには福岡ソフトバンクでもプレーしたベテラン右腕、コリン・レイの名も挙がっている。
レイは、2020年にカブス在籍経験がある復帰組。ブリュワーズからFAとなり1月10日(日本時間11日)に契約。福岡ソフトバンクでは2021年と2022年の2年間で通算8勝7敗、防御率3.41だった。レイは先発から外れた場合には、ロングリリーフとして起用される可能性もあるので、「MLB東京シリーズ」で登板が見られるかもしれない。
そして、1月28日(同29日)には、すでに噂があったアストロズのベテランクローザー、ライアン・プレスリーの加入が正式に発表された。プレスリーは、メジャー通算12年で112セーブ&104ホールド、2021~23年には計90セーブ、オールスター・ゲーム出場2回の実績を誇る。
3月18日に行われる「MLB東京シリーズ」第1戦はカブスのホームゲーム。今季のMLBで第1球を投げる相手は、ドジャースの1番・大谷翔平になる可能性も大いにある。全米も注目する開幕戦でいきなり対戦する好勝負。それが日本で見ることができる可能性が高い。注目の1球目はどのような結果になるか、その対決まではもう2ヶ月を切っている。