ヤンキースが37歳のカラスコとマイナー契約 通算110勝の右腕
2025.2.4 10:44 Tuesday
2021~23年にメッツでプレーしたカルロス・カラスコがニューヨークに戻ってくることになった。日本時間2月4日、米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ヤンキースは昨年9月にガーディアンズからDFAとなり、シーズン終了後にFAとなっていた37歳のカラスコとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったようだ。メジャー昇格を果たした場合の年俸は150万ドルであることが報じられており、出来高を含めると、カラスコは最大250万ドルを得られる可能性があるという。
今年3月に38歳の誕生日を迎えるカラスコは、メジャー15年間で5度の2ケタ勝利を含む通算110勝を挙げている大ベテラン。トミー・ジョン手術で2012年シーズンを全休し、2019年には白血病を克服してカムバック賞に輝いた。また、社会支援活動も積極的に行っており、2019年にロベルト・クレメンテ賞を受賞している。
そんなカラスコだが、メッツで過ごした3年を経て、4年ぶりにクリーブランドに戻った昨季は大不振。21試合に先発して103回2/3を投げ、3勝10敗、防御率5.64、89奪三振に終わった。シーズン200奪三振を3度達成し、2017年には自己最多の18勝を挙げて最多勝のタイトルも手にしている実力者だが、ここ2年間は「ベースボール・リファレンス」が算出するWARが大幅なマイナスとなっている。もうすぐ38歳という年齢を考えても、ここから全盛期のような輝きを取り戻すのは難しいだろう。
ヤンキースは今オフ、マックス・フリードの獲得に成功し、ゲリット・コール、フリード、カルロス・ロドン、ルイス・ヒル、クラーク・シュミット、マーカス・ストローマンと6人の先発投手が揃っている。ストローマンにトレードの噂があるものの、現状のままシーズン開幕を迎えるのであれば、カラスコがメジャーでの先発機会を得るためには、故障者が2人出る必要がある。オープン戦でアピールし、他球団から声がかかるのを待つというのも1つの選択肢となるかもしれない。