40人枠が満員のドジャース 補強に使えるのは残り「5枠」か
2025.2.4 11:36 Tuesday
ドジャースは現在、ロースターの40人枠がフルに埋まっている。クレイトン・カーショウとの再契約が確実視され、キケ・ヘルナンデスと再契約を結ぶ可能性も残っているなか、新たにメジャー契約を結べば、誰かをDFAして40人枠から外さなければならない状況だ。しかし、バッテリー組がキャンプ地に集合し、正式にスプリング・トレーニングが開始されれば、故障者リストの使用が解禁される。ドジャースは長期離脱が確実な選手を60日間の故障者リストに登録することで、40人枠を「5枠」空けることが可能とみられる。
60日間の故障者リストは、日数のカウントが開始されるのはレギュラーシーズンが開幕してから。つまり、60日間の故障者リストに登録された選手は、レギュラーシーズンの最初の2ヶ月を欠場することになる。
しかし、スプリング・トレーニングが開始されると、60日間の故障者リストに選手を登録し、ロースターの枠に空きを作ることが可能になる。開幕を待たずに故障者リストを使い、その後の戦力補強に活用するのが一般的だ。ただし、60日間の故障者リストを使用するためには、ロースターの40人枠がフルに埋まっていることが条件になる。
ドジャースはギャビン・ストーンとブルスダー・グラテロルが肩の手術を受け、長期離脱が確実。また、エメット・シーアンは昨年5月、カイル・ハートは昨年7月、リバー・ライアンは昨年8月にトミー・ジョン手術を受けており、こちらも今季の大部分を欠場することになる。彼らを60日間の故障者リストに登録することで、ドジャースはロースターの40人枠を「5枠」空けることができる。
そのうち2枠の使い道はほぼ決まっている。1つはカーショウとの再契約、もう1つはマイナー契約の佐々木朗希のメジャー昇格だ。よって、ドジャースが今後の補強に使えるのは残り3枠。そのうち1枠はキケ・ヘルナンデスとの再契約に使われる可能性がある。
ただし、ドジャースは開幕ロースター入りが予想されている選手のほとんどがマイナー・オプションを残しておらず、カーショウやキケ・ヘルナンデスが加わると、さらにロースターの流動性が失われるというデメリットもある。成績不振の主力選手が続出しても、故障しない限りはアクティブ・ロースター(26人枠)から簡単には外せないのだ。ライアン・ブレイジャーがDFAとなったのも、そのあたりの事情が影響しているとみられる(ブレイジャーはマイナーに落とせない)。
日本で行われる開幕戦まで残り1ヶ月半ほど。ここからドジャースがどんな動きを見せるか注目される。