ヤンキースが左腕ティム・ヒルと再契約 1年285万ドルで合意
2025.2.5 10:42 Wednesday
日本時間2月5日、ヤンキースが自軍からFAとなっていた救援左腕ティム・ヒルと再契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ヒルの今季の年俸は250万ドルで、来季の契約は年俸300万ドルの球団オプション(バイアウト35万ドル)。よって、ヒルには1年285万ドルが保証されることになる。昨季の途中加入後に防御率2点台の好投を見せた変則左腕は、今季もヤンキースのブルペンにとって貴重な戦力となりそうだ。
まもなく35歳の誕生日を迎えるヒルは2018年にロイヤルズでメジャーデビューし、いきなり70試合に登板。その後、パドレスを経て、昨季はホワイトソックスに加入したが、27試合で防御率5.87と結果を残せず、6月中旬に解雇された。その2日後にヤンキースと契約し、移籍後は35試合に登板して防御率2.05と復調。シーズントータルでは62試合に登板して67イニングを投げ、4勝0敗、4ホールド、防御率3.36を記録した。徹底的に打たせて取るタイプの投手であり、昨季の奪三振率が4.16と極端に低いのが特徴だ。
米公式サイト「MLB.com」のデービッド・アドラー記者によると、ヒルはメジャー全体の左腕のなかで、最も低いアームアングルを持つ投手。そこからシンカーを連投して打者を打ち取り、昨季のゴロ率は68%に達した。打球の3分の2以上がゴロになる計算だ。また、昨年のポストシーズンでも10試合に登板して防御率1.08と安定した投球を披露。ドジャースとのワールドシリーズでも3試合を無失点に抑えた。
ヤンキースはブルペンに左腕が不足しており、複数の救援左腕の興味を示していることが報じられていたが、最終的にはヒルを呼び戻すことで決着。ルーク・ウィーバー、イアン・ハミルトン、マーク・ライターJr.といった現有戦力に、戻ってきたヒル、新戦力のデビン・ウィリアムスやフェルナンド・クルーズを加え、今季のブルペンを形成することになる。