2025年度の殿堂入り投票 記者394人中321人分の内訳が公開
2025.2.5 12:42 Wednesday
日本時間2月5日、全米野球記者協会(BBWAA)は2025年度のアメリカ野球殿堂入り投票において、投票内訳の公開に同意した記者321人分の投票内訳を公開した。今回の殿堂入り投票の有効投票数は394。よって、全体の約81%が公開されたことになる。今回公開された記者321人は、全員がイチロー氏に投票。イチロー氏は394票中393票を獲得して殿堂入りを決めたが、イチロー氏に投票しなかった「1票」の行方は判明しなかった。
殿堂入り投票は、投票資格を持つ記者のもとへ投票用紙が送付され、各記者が最大10人までチェックを入れて、BBWAAに送付するという仕組みになっている。投票用紙には「結果発表の2週間後に投票内訳を公開することに同意する」というチェック欄があり、そこにチェックを入れた記者の投票内訳が今回公開された。今回は400人の記者に投票用紙が送付され、有効投票数は394。そのうち321人の投票内訳が公開されたため、匿名投票は73人分ということになる。
今回の殿堂入り投票は、28人が候補となり、そのうち3人が得票率75%の当選ラインをクリアして殿堂入りを決めた。イチロー氏は得票率99.7%という圧倒的な支持を得て、有資格1年目での殿堂入りが決定。日本人としてはもちろん、アジア人としても史上初の快挙となった。
イチロー氏と同じ2001年にメジャーデビューし、2019年に引退した通算251勝のCC・サバシア氏も有資格1年目での殿堂入りが決定。342票を獲得し、得票率は86.8%だった。
通算422セーブのビリー・ワグナー氏はラストチャンスとなる有資格10年目で悲願の殿堂入り。昨年は5票不足で涙をのんだが、今回は325票を獲得し、得票率82.5%だった。
今年の殿堂入りセレモニーは日本時間7月28日にニューヨーク州クーパーズタウンで開催される。記者投票で殿堂入りを決めたイチロー氏、サバシア氏、ワグナー氏のほか、時代委員会で選出されたデーブ・パーカー氏とディック・アレン氏(故人)が表彰される予定だ。