レッズがマイリーとマイナー契約 通算108勝のベテラン左腕
2025.2.5 15:49 Wednesday
日本時間2月5日、レッズはブリュワーズからFAとなっていた左腕ウェイド・マイリーとマイナー契約を結んだことを正式に発表した。マイリーは5度の2ケタ勝利を含むメジャー通算108勝の実績を誇る38歳のベテラン。2020~21年にレッズ在籍経験があり、2021年にはノーヒッターを達成している。昨季は開幕直後に左ひじを痛めてトミー・ジョン手術を受け、わずか2試合の登板。今季は5月後半ごろの戦列復帰を目指しており、4年ぶりの古巣復帰で完全復活を果たすことができるか注目される。
マイリーは2011年にダイヤモンドバックスでメジャーデビューし、翌2012年にはキャリアハイの16勝をマーク。その後はレッドソックス、マリナーズ、オリオールズ、ブリュワーズ、アストロズ、レッズと多くの球団を渡り歩き、2023年から古巣ブリュワーズへ復帰していた。2023年は23試合に先発して9勝4敗、防御率3.14をマークしたが、引き続き先発ローテーションの一角として期待された昨季はわずか2先発で0勝1敗、防御率6.43。若手の台頭もあり、先発の頭数は揃っているレッズだが、各投手が期待通りに活躍できる保証はなく、トミー・ジョン手術明けとはいえ、実績十分のマイリーが控えているのは頼もしい。
米全国紙「USA TODAY」のボブ・ナイチンゲール記者によると、マイリーがメジャー昇格を果たした場合の年俸は250万ドル。これをメジャー在籍期間にしたがって日割りで受け取ることになる。また、投球イニング数に応じて最大150万ドルの出来高が発生し、マイリーは年俸と合わせて最大400万ドルを受け取れる可能性があるという。
レッズの先発陣は、ハンター・グリーンがエース格に成長し、今オフはロイヤルズからブレイディ・シンガーを獲得。ほかにもニック・ロドロ、アンドリュー・アボット、有望株レット・ローダー、クオリファイング・オファーを受諾して残留したニック・マルティネスと頭数は揃っている。故障者が発生した場合や若手が伸び悩んだ場合に備え、マイリーは5月後半ごろの復帰に向けて、黙々とリハビリを進めていくことになりそうだ。