ツインズが連日のFA補強 ベイダーと1年625万ドルで合意
2025.2.6 09:32 Thursday
今オフの初のFA補強として救援左腕ダニー・クーロムを獲得したばかりのツインズがさらなるFA補強に動いた。日本時間2月6日、ツインズはメッツからFAとなっていた好守の中堅手ハリソン・ベイダーと1年625万ドル+相互オプション1年の契約を結ぶことで合意。今季の成績に応じて、最大200万ドルの出来高が得られるという。バイロン・バクストンが故障した場合の保険としても、左打者が多い外野陣を補完する右打者としても、ツインズのチーム状況にフィットする補強と言える。
現在30歳のベイダーはカージナルス、ヤンキースなどで活躍してきた好守の中堅手。カージナルス時代の2021年にはゴールドグラブ賞に輝いている。メッツでプレーした昨季は自己最多の143試合に出場し、打率.236、12本塁打、51打点、17盗塁、OPS.657を記録。準レギュラーのような扱いだったため、規定打席には届かなかったが、3年ぶり4度目となる2ケタ本塁打、3年連続5度目となる2ケタ盗塁をマークし、存在感を示した。
中堅守備は名手の域に達しており、DRS(守備防御点)では2019年に15、2021年にも15を記録。また、スタットキャストが算出する守備指標OAAでは8年連続でプラスの数値を叩き出しており、昨季も10をマークした。左翼や右翼を守ったのは2018年が最後であり、直近6年間は中堅専門の選手となっているが、これだけの守備力があれば、左翼や右翼の守備も無難にこなせるはずだ。
ベイダーは昨季ツインズでマニュエル・マーゴが担った役割に近い起用法になりそうだ。それは故障が多いバクストンの控えとしてスタンバイしつつ、両翼のレギュラーを務める左打者(マット・ウォルナーとトレバー・ラーナック)とプラトーンで起用されるというもの。ベイダーは決して左腕を得意としているわけではないが、ウォルナーやラーナックと併用され、左腕を相手に打席に立つ機会が増えることが予想される。