救援左腕確保のヤンキース 次は二塁手または三塁手の獲得か
2025.2.6 10:15 Thursday
ヤンキースは日本時間2月5日に自軍からFAとなっていた救援左腕ティム・ヒルと再契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。これで今オフの残りの補強ポイントの1つだった救援左腕を確保。米公式サイト「MLB.com」によると、今後は残りの補強ポイントである内野手の獲得に全力を傾ける可能性があるという。ヤンキースは二塁手または三塁手の獲得を検討しており、誰を獲得するかによって、ジャズ・チザムJr.が二塁と三塁のどちらを守るのかが決定することになる。
ヤンキースは今オフの補強により、多くのレギュラーポジションが確定した。捕手オースティン・ウェルズ、一塁ポール・ゴールドシュミット、遊撃アンソニー・ボルピー、左翼ジェイソン・ドミンゲス、中堅コディ・ベリンジャー、右翼アーロン・ジャッジ、DHジャンカルロ・スタントンという布陣だ。昨季途中に加入したチザムJr.もレギュラー起用は確実だが、今後の補強次第で二塁を守るのか、それとも三塁を守るのかが決定する見込みだ。
現時点ではチザムJr.を二塁に置き、三塁にオスワルド・カブレラを入れる布陣が有力だが、ヤンキースは引き続き内野手獲得の可能性を検討しているとみられる。FA市場に残る大物アレックス・ブレグマンやトレード市場の大物ノーラン・アレナド(カージナルス)を獲得する可能性は低く、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、パドレスからのトレードが噂されている首位打者ルイス・アライズについて「ヤンキースにはフィットしないと考えられている」と報じている。補強資金の問題もあり、大物内野手を獲得する可能性は低そうだ。
となると、FA市場に残っているブレンダン・ロジャース、ポール・デヨング、ホセ・イグレシアス、ヨアン・モンカダといった内野手たちが獲得候補となる。また、ヤンキースは余剰戦力となったマーカス・ストローマン(今季年俸1850万ドル)をトレードで放出することを望んでおり、ストローマン放出に成功すれば、内野手を獲得するための補強資金には多少の余裕が生まれるかもしれない。