アストロズがギャメルと再契約 補強ポイントだった左の外野手
2025.2.6 10:31 Thursday
日本時間2月6日、アストロズが自軍からFAとなっていたベン・ギャメルとメジャー契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、契約条件は1年120万ドル。契約ボーナスとして20万ドルが支払われ、年俸100万ドルは現時点では保証されたものではないが、開幕ロースター入りを果たした場合、年俸100万ドルが保証される契約に切り替わるという。
現在32歳のギャメルはメジャー9年間で通算723試合に出場している外野手。メジャー2年目の2017年にはマリナーズでレギュラーとして起用され、134試合で打率.275、11本塁打、59打点、OPS.735と自己最高の成績を残した。メジャーデビューしたヤンキースから始まり、マリナーズ、ブリュワーズ、パイレーツなど多くの球団を渡り歩くキャリアを過ごしており、昨季はメッツとアストロズで合計38試合に出場。打率.247、1本塁打、4打点、OPS.717という成績だった。
アストロズがギャメルとの再契約に動いたのは、左打ちの外野手が不足していたからだ。今季はヨーダン・アルバレスをDHに固定して起用する方針のため、ロースター40人枠に登録されている左打ちの外野手は元有望株のテイラー・トラメルとスイッチヒッターのクーパー・ハメルだけ。レギュラーとしての起用が予想されているマウリシオ・デュボン、ジェイク・マイヤーズ、チャス・マコーミックはいずれも右打ちであり、左打ちの外野手の確保が急務となっていた。
ギャメルが開幕ロースターに残ると仮定して、アストロズの外野陣がマイヤーズとマコーミックがレギュラー3枠のうち2枠を占め、残り1枠はデュボンとギャメルの併用になる可能性が高い。デュボンは内外野全ポジションを守れるユーティリティ・プレーヤーであり、アストロズとしては1つのポジションに固定する起用法は避けたいはず。デュボンの起用法を広げるという点でも、ギャメルとの再契約は意味のある動きとなりそうだ。