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【日本人選手の新天地③】ワールドシリーズ連覇に向けて止まらぬ補強で「アベンジャーズ」結成!?

2025.2.6 13:03 Thursday

 4年ぶり8度目のワールドシリーズ制覇を決めたドジャースだが、連覇に向けての補強が止まらない。1月に佐々木朗希を獲得するまでに、昨季活躍した選手との再契約や大物選手の獲得など補強を進めたが、その補強はそれ以降も続いた。

 1月22日(日本時間23日)、千葉ロッテからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指していた佐々木朗希とマイナー契約を結んだことを発表したドジャース。佐々木は現在マイナー契約だが、チームは開幕から先発ローテーションでの起用を検討している。

 ワールドシリーズ連覇を狙うドジャースは、11月下旬にサイ・ヤング賞2度受賞のブレイク・スネルを5年契約で獲得すると、リーグ優勝決定シリーズMVPのトミー・エドマンとは契約延長した。

 12月に入ると、昨季50試合にした登板した中継ぎのブレイク・トライネンとも再契約し、外野の補強にはジャイアンツからFAのベテラン、マイケル・コンフォートを1年契約で獲得した。

 そして年末には、チームのムードメーカーとしてオールスター・ゲームのホームラン・ダービーで優勝し、自己最多の33本塁打を放ったテオスカー・ヘルナンデスと待望の再契約を結ぶなど、着実に戦力を固めていった。

 年明けには、ポスティング制度で韓国球界から、ゴールデングラブ賞4年連続受賞のキム・ヘソンを獲得。これによって、正二塁手だったギャビン・ラックスをトレードでレッズに放出した。

 ここまでで、攻撃陣は昨季よりも厚みを持たせ、佐々木の獲得によって先発ローテーションも見えてきた。大谷翔平の二刀流復活後は、先発1番手にスネル、2番手に山本由伸、3番手には昨季9勝(6敗)のタイラー・グラスナウ、4番手に大谷、そして5番手に佐々木が入り、6番手には2022年に16勝を挙げ、2023年は8勝のトニー・ゴンソリンが続くと予想されている。

 これでもドジャースの補強は終わらず、1月30日(同31日)には、ベテラン救援右腕のカービー・イェーツと1年1300万ドルの契約を結んだことを発表。タナー・スコットに続いてイェーツも獲得することでブルペンもさらに強化された。イェーツ獲得時にロースターの40人枠はすでに埋まっていたため、広島東洋でもプレーした救援右腕ライアン・ブレイジャーをやむを得ずDFA(40人枠から外す)とする非情の決断も行った。

 40人のロースター枠はすでにいっぱいだが、スプリング・トレーニング開始後には故障者リストに入る予定の選手は枠から外すことができるため、そこで再契約が確実視されているクレイトン・カーショウと契約し、佐々木を空いた枠に入れ、さらには、もう1人のムードメーカーとしてチームを鼓舞したユーティリティのキケ・ヘルナンデスとの再契約にも動くとみられている。

 2月1日(同2日)に行われた「ドジャー・フェスタ2025」で、グラスナウは居並ぶ豪華メンバーを見て「まるでアベンジャーズみたいだ」と漏らした。しかし、実績のある大物選手を揃えれば勝てるほどメジャーは甘くない。補強に見合った結果を残すには、未知数の佐々木の活躍が鍵となるだろう。メジャー挑戦1年目の「令和の怪物」は、今度はどんなサプライズを見せてくれるのか。ファンは開幕が待ちきれないに違いない。

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