パイレーツが外野手補強 ファムと1年402万5000ドルで合意
2025.2.7 09:49 Friday
レギュラー不在の右翼手の補強を目指していたパイレーツがようやくその「答え」に辿り着いた。日本時間2月7日、パイレーツはロイヤルズからFAとなっていた36歳のベテラン外野手、トミー・ファムと1年402万5000ドル+出来高の契約を結ぶことで合意。左翼に主砲ブライアン・レイノルズ、中堅にはスター候補のオニール・クルーズがいるパイレーツだが、右翼のレギュラーが不在となっており、ファムは右翼のレギュラー格として起用される可能性が高そうだ。
ファムは2014年にカージナルスでメジャーデビューし、2017年に打率.306、23本塁打、73打点、25盗塁、OPS.931とブレイク。その後、レイズ、パドレス、レッズ、レッドソックス、メッツ、ダイヤモンドバックスと多くの球団を渡り歩き、レイズ時代の2019年には自身2度目の「20-20」を達成している。メジャー11年目の昨季はホワイトソックス、カージナルス、ロイヤルズの3球団でプレーし、合計116試合に出場して打率.248、9本塁打、39打点、7盗塁、OPS.673をマークした。
来月37歳の誕生日を迎えるファムは、すでに全盛期を過ぎており、特に守備・走塁面に関しては衰えが顕著。しかし、ボール球に手を出さない選球眼の良さは健在であり、バットの芯で捉える能力も高い。メジャー通算打率.258に対して、出塁率は.346と1割近く上回っており、出塁能力の高さが魅力の打者だ。パイレーツには確固たるリードオフマンが不在のため、ファムは1番打者として起用される可能性もありそうだ。
パイレーツが今オフ、FA市場でメジャー契約を結んだのはファムが5人目となる。昨年12月にチームの象徴であるアンドリュー・マカッチェンと再契約を結び、その後はケイレブ・ファーガソン、アダム・フレイジャー、ティム・メイザを獲得。それ以外には、トレードでスペンサー・ホーウィッツらを手に入れている。なお、パイレーツはすでにロースターの40人枠がフルに埋まっているため、ファム獲得を正式発表する際には誰か1人を40人枠から外す必要がある。