大谷は今季開幕から二刀流登録 対象期間が「過去2年間」に
2025.2.7 10:31 Friday
昨季は右ひじ手術のリハビリの影響で登板がなかった大谷翔平(ドジャース)だが、今季も開幕から二刀流選手として登録されることが分かった。米公式サイト「MLB.com」の解説ページでは、二刀流登録の資格を満たすための対象期間として「前年または現在行われているシーズン」と記されていたが、すでにルールが変更されており、「前年」が「過去2年間」に変更された。大谷はエンゼルス在籍時の2023年に二刀流登録の資格を満たしており、今季も二刀流登録となる。
MLBのロースターのルールでは、すべての選手を「投手」または「野手」に分類する必要があり、「投手」はアクティブ・ロースターに13人までしか登録できず、「野手」は登板に制限が設けられる。ただし、「二刀流選手」の資格を満たした場合は、「投手」としても「野手」としても起用することが可能になり、しかも「投手」の人数にはカウントされないというメリットもある。
二刀流登録の資格を満たすためには、投手として「20イニング以上」投げ、野手(DHも含む)として「スタメン出場かつ3打席以上」が「20試合以上」あることが必要。これまでのルールは、これを前年にクリアしていれば、開幕時点から二刀流登録となり、現在行われているシーズンの途中に満たした場合は、その時点から新しく二刀流登録になるというものだった。
そのルールに従えば、昨季登板していない大谷は二刀流登録の資格を満たしておらず、今季は開幕時点で投手登録となり、ドジャースは大谷が投手として復帰する5月までのあいだ、投手登録の大谷をDHとして起用し続け、大谷以外に投手を12人しか登録できないという状況に陥る可能性があった。「投手」と「野手」の分類はシーズン途中で変更できないと定められているからだ。そして、大谷が今季20イニングを投げた時点で二刀流登録に変更されるはずだった。
しかし、二刀流登録の資格を満たすための期間が「前年」から「過去2年間」に変更されていることが判明。大谷はエンゼルス時代の2023年に二刀流登録の資格をクリアしているため、昨季投げていなくても今季は開幕から二刀流登録できることが確定した。つまり、ドジャースは大谷以外に投手を13人登録でき、5月に大谷が復帰すると、実質的には投手14人で戦えるということになる。
なお、米公式サイト「MLB.com」の二刀流ルールの解説ページも最新の内容にアップデートされており、「現在行われているシーズン、もしくは過去2シーズンのいずれか」が対象になることが明記されている。