FA市場最後の大物ブレグマン 短期契約に応じる意思はなし
2025.2.7 11:41 Friday
ピート・アロンソがメッツとの再契約に合意したことにより、FA市場に残る大物選手はアレックス・ブレグマンだけとなった。米公式サイト「MLB.com」がオフシーズン開始時に発表したFA選手トップ25のうち、すでに24人の契約先が決定。同ランキングで5位だったブレグマンがただ1人、FA市場に残っている。アロンソは短期契約で妥協する形となったが、ブレグマンには短期契約に応じる意思はなく、依然として6~7年の長期契約を狙っているようだ。
ブレグマン争奪戦は、アストロズ、レッドソックス、ブルージェイズ、タイガース、カブスの5球団による争いになっているとみられる。米全国紙「USA TODAY」のボブ・ナイチンゲール記者は「ブレグマンは短期契約に興味を示しておらず、6~7年契約を希望している」とリポート。アストロズが5年1億5600万ドルの再契約オファーを出しているほか、6年契約をオファーしている球団が存在することも明らかになっている。
アストロズのデイナ・ブラウンGMは、ブレグマンとの契約交渉の現状について「球団内で話し合いは継続しているが、代理人のスコット・ボラス氏とは接触していない」と明言。外野手のベン・ギャメルと再契約を結んだことで、ひとまず外野3枠も埋まり、ホセ・アルトゥーベが二塁から左翼へコンバートされる可能性も低くなったとみられる。つまり、イサーク・パレイデスは三塁を守る可能性が高く、アストロズにブレグマンの居場所はないということになる。
レッドソックスはブレグマンを獲得した場合、二塁手として起用する可能性があるが、二塁にはクリスチャン・キャンベルという超有望株がいる。カブスの三塁にも有望株のマット・ショウがおり、この2球団がブレグマンに長期契約をオファーすることは考えにくい。よって、事実上はブルージェイズとタイガースの一騎打ちとなる可能性がある。スプリング・トレーニングの開始が迫るなか、ブレグマンは納得のいく契約を手にすることができるのだろうか。