ブレグマン争奪戦 アストロズとブルージェイズの動向は
2025.2.8 11:46 Saturday
FA市場に取り残された唯一の大物が、アストロズからFAとなった三塁手アレックス・ブレグマンだ。オフ当初は古巣アストロズが再契約交渉に本腰を入れていたものの、ブレグマンが6年1億5600万ドルのオファーで妥結せず、アストロズは一旦撤退。その後、タイガースやレッドソックスらが有力候補とされながらブレグマンの市場は動かず、最近ではアストロズが再び再契約に向けて動き出したという報道もあった。現状報じられている争奪戦に残っている球団は「アストロズ、ブルージェイズ、カブス、タイガース、レッドソックス」の5球団。この中でアストロズとブルージェイズについて、最新の動向が報じられている。
「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が昨日にYouTube番組「ファウル・テリトリー」で語ったところによれば、ブレグマンに興味を示しているのは「カブス、タイガース、レッドソックス、ブルージェイズ、アストロズ」の5球団だという。直近の複数の報道を照らし合わせると、後れを取っている、あるいはやや興味が薄れている球団もいるかもしれない。
まず、アストロズは未だブレグマン陣営を納得させるオファーを出せていないという。アストロズは当初のオファーをブレグマンに拒否されるや否や、すぐに一塁手クリスチャン・ウォーカーと三塁手イサーク・パレイデスを獲得し、ポスト・ブレグマン体制に路線転換したように思えた。しかし、ブレグマンの契約はなかなか決まらず、またオフ当初から動いていた救援右腕ライアン・プレスリーのトレードが完了して金銭的余裕が生まれたことで、ブレグマン争奪戦に再び加わっているとされていた。
ただ、依然としてアストロズとの再契約の可能性は低そうだ。「KPRC2 ヒューストン」のアリ・アレクサンダー記者によれば、アストロズは当初のオファーより良い新オファーを提示したものの、それが契約の決め手になる可能性は低いとのこと。MLB公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者の情報筋も、アストロズとの再契約の可能性は「非常に低い」としている。
ブレグマンは複数の6年契約オファーを提示されていると、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者が報じていたが、アストロズ以外ではどの球団がオファーを出しているだろうか。ローゼンタール記者がその可能性を指摘したのが、大物FAの多くに積極的姿勢を見せているブルージェイズだ。しかし、ブルージェイズのロス・アトキンスGMが「(今後の補強は)おそらくトレードで行われる」ときょう行われたマックス・シャーザーの入団会見で発言したと、MLB公式サイトのブルージェイズ番記者キーガン・マシソンが報じている。ブルージェイズがブレグマンに本気のオファーを出す可能性は以前より低くなっているかもしれない。