English Español 韓国語

パドレスがジョーと契約 左翼のプラトーン候補を確保

2025.2.8 13:14 Saturday

 日本時間2月8日、パドレスが外野手コナー・ジョーと契約に合意したと複数の米メディアが報じた。契約金額は明らかになっていないが、1年のメジャー契約と見られる。今オフ、厳しい台所事情から補強に動けていなかったパドレスが、左翼手のプラトーン役候補を確保した。

 現在32歳のジョーは、直近2年間はパイレーツでプレー。キャリアハイの成績を残した2023年から昨季はやや調子を落とし、OPSは.688にとどまった。守備位置が一塁、右翼、左翼に限定されることを考えれば、いささか物足りない打撃成績に終わり、パイレーツからはノンテンダーFAとなっていた。

 パドレスは昨季から目の上のたんこぶだった放映権収入の減収に加え、今オフはオーナー家族の騒動もあり、ここまで効果的な補強を打てていない。外野手ジュリクソン・プロファー、救援左腕タナー・スコットら複数の主力がFAで退団し、昨季王者ドジャースを追い詰めたチームは穴だらけになってしまっている。その大穴の一つが左翼手のポジションだったが、ひとまずジョーの補強で穴埋めを図った形だ。

 左腕に強いジョーが加入し、現状左翼は左打ちのティルソ・オルネラスとジョーのプラトーンになると予想されている。オルネラスは昨季AAAで23本塁打を記録した24歳の有望株だが、メジャーではまだ1打席の経験もない。きょう「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」のケビン・エーシー記者は、パドレスがFAの外野手アレックス・バーデューゴの獲得を検討していると報じた。オルネラスと比べて経験豊富で、まだ伸びしろも残すバーデューゴが加入すれば、左翼はひとまず形になりそうだ。しかし、同記者はパドレスにバーデューゴの契約を賄えるか分からないとも同時に報じている。直近ではランドール・グリチックやラモン・ローレアーノといったFAの外野手が400~500万ドル前後で契約を結んでいる。その規模の契約額も支出できないようであれば、パドレスの財政事情は想像以上に深刻かもしれない。

spotvnow