マーリンズが球団殿堂を創設 コーナイン、マキーオンらが一期生に
2025.2.9 12:42 Sunday
日本時間2月8日、マーリンズが球団殿堂の創設を発表した。球団殿堂の最初のメンバーは、世界一に貢献したジェフ・コーナイン、ルイス・カスティーヨという2人の名選手、そしてジム・リーランドとジャック・マキーオンという2人の名監督である。
マイアミ・マーリンズは1993年にフロリダ・マーリンズとして誕生した新興球団だ。30年余りの歴史で2度の世界一を成し遂げ、その歴史と共にマーリンズでプレーした名選手の数も増えている。先日は2015年から3シーズンプレーしたイチローが殿堂入り。イチローはマーリンズでプレーした殿堂入り選手の中で史上最多の試合数に出場した実績を持つ。そして今後もミゲル・カブレラ、あるいはジャンカルロ・スタントンといったマーリンズで育った名選手が殿堂入りする可能性がある。ブルース・シャーマンオーナーは「マーリンズ・レジェンドの殿堂を立ち上げ、我々の球団を形作る上で重要な役割を果たしたレジェンドたちにふさわしい栄誉を捧げることができて誇りに思う」とコメントした。
殿堂入りの一期生となった1人が「ミスター・マーリン」と呼ばれるジェフ・コーナインだ。コーナインは1993年から5シーズン、2003年途中から2シーズン半の8シーズンをマーリンズでプレー。マーリンズで通算120本塁打、2度のオールスター選出、さらには1995年のオールスターMVPにも輝いた。そして何より特筆すべきは、1997年と2003年のマーリンズ球団史に残る2度の世界一に貢献したことだ。マーリンズで2度の世界一を味わった選手はコーナイン以外にいない。
そしてもう1人の選手が、球団史上最多の出場数を誇るルイス・カスティーヨだ。マーリンズに10年間在籍したカスティーヨは3度のオールスター選出、3度のゴールドグラブ、2度の盗塁王に輝いた名選手。2003年の世界一チームでも中心的な役割を果たした。
1997年にマーリンズを球団史上初の世界一に導いたジム・リーランド監督も、マーリンズの球団殿堂に入った。リーランドは2024年に全米野球殿堂にも選出された、史上屈指の名監督だ。22年のキャリアで1769勝を挙げたレジェンドは、自身のキャリアで唯一の世界一を勝ち取ったマーリンズで球団殿堂に入ることになった。
加えて、2003年の下剋上世界一を演出したジャック・マキーオン監督も、球団殿堂の最初のメンバーとなった。マキーオンは、2003シーズンの出だしで16勝22敗と躓いていたマーリンズの監督に途中から就任。そのときマキーオンは72歳と高齢で、一度は球界からの引退を表明していた。しかし、マキーオン就任後にチームは75勝49敗を記録し、ワールドシリーズまで駆け上がってヤンキースを倒して世界一に。マーリンズの球団史上最多勝を誇る監督であり、未だに「マーリンズ史上最高の監督」と呼ばれる存在だ。