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ロッキーズが中堅手ドイルとの契約延長を検討か 好守の26歳

2025.2.9 13:20 Sunday

 日本時間2月8日、ロッキーズが中堅手ブレントン・ドイルとの延長契約について「内部協議」を行ったと、地元メディア「デンバー・ポスト」のパトリック・サンダース記者が報じた。若くして2度のゴールドグラブを誇る名手を長くチームに留められるだろうか。

 現在26歳のドイルは球界最高の中堅守備の名手として知られる。出場126試合でゴールドグラブを獲得した1年目の2023年に引き続き、昨季も2年連続でゴールドグラブに輝き、さらに打撃も成長した。昨季は23本塁打30盗塁、打率.260、OPS.764をマーク。打者有利な本拠地クアーズ・フィールドに助けられたのは事実だが、打力を平均的レベルまで成長させた。総合指標fWARでは3.7をマークし、これはマリナーズのスター中堅手フリオ・ロドリゲス(3.8)とほぼ変わらない数値だった。

 チームの看板選手に成長したドイルを長くチームに留めたいと思うのは当然のことだろう。特にロッキーズは主力選手との契約延長に積極的なチームとして知られ、現在のビル・シュミットGMは就任後だけで10選手と契約を延長している。最近ではドイルと同じく好守が持ち味の23歳エゼキエル・トバーと7年契約を結んだばかりだ。

 ただ、ドイルは3年目のシーズンを27歳で迎えるため、必ずしも契約延長の必要はないかもしれない。ドイルは31歳となる2029シーズン終了まで、FA権を取得できない。さらにドイルは高い身体能力からくる守備力が武器の選手だ。衰えも早いアスリートタイプの選手と30代中盤まで契約を延長するのはリスクも伴う。しかし裏を返せば、ドイル側からすれば調停期間の年俸を確定させられる延長契約に応じるだけのメリットが存在するということでもある。

 激戦区ナ・リーグ西地区で蚊帳の外にあると言ってもいいロッキーズ。しかし、トバーとドイルという次世代のコアプレイヤー候補が芽を出してきており、マイナーにも楽しみな有望株が揃いつつある。仮にドイルとの延長契約が成立すれば、静かなオフシーズンを送ったロッキーズにとっては最高のニュースが舞い込むことになるだろう。

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