来週から米大学野球が開幕 佐々木麟太郎が新人王に予想
2025.2.9 14:22 Sunday
日本時間2月15日からアメリカのカレッジ・ベースボールのシーズンが開幕する。注目は花巻東から直接スタンフォード大学に進学した佐々木麟太郎だ。シーズンの開幕を前に複数の米メディアが佐々木麟太郎を注目のフレッシュマン(1年生)、あるいは新人王候補に挙げている。
アマチュア球界を主に取り扱う米メディア「ベースボール・アメリカ」は、カレッジ全体とスタンフォード大が所属するカンファレンス(ACC)で、佐々木麟太郎を今季の新人王(フレッシュマン・オブ・ザ・イヤー)に予想した。特に「サマーリーグで大学野球を初めて体験し、35試合で7本塁打を放ち、四球(34)が三振(33)を上回った」と、高評価されるパワーに加え、アプローチの優秀さも称賛。トミー・ホワイト(現アスレチックス)が樹立した1年生のシーズン本塁打記録27本を塗り替える活躍に期待を寄せた。
佐々木は1年生ながら既にチームの主軸として期待されている。「カレッジ・ベースボール・セントラル」は佐々木が「3番・一塁」で起用されると予想。「1年生ながらスタンフォードの最高の打者になると期待されている」と打線を牽引する活躍を期待されている。今季のスタンフォード大は、2025年ドラフトの1巡目候補マット・スコットが率いるローテーションこそ強力だが、打線はいささか不安が残る。6月にオマハで行われるカレッジ・ワールドシリーズに進出するためには、佐々木を含む打線の奮起が必要だ。
そして、スタンフォード大と同カンファレンスのライバルも強力だ。注目は、今季のカレッジで最高の投手と言われている左腕ジェイミー・アーノルド(フロリダ州立大)。MLB公式の2025年ドラフトランキングでも全体3位にランクインし、今夏にドラフト全体1位指名を受ける可能性もある逸材だ。低めのアームアングルから投じられる4シームとスライダーのコンビネーションは強力で、クリス・セール(ブレーブス)とも比較される将来の球界のエース候補だ。