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カブスが一番乗りでキャンプ開始 さらなる戦力補強を模索か

2025.2.10 10:10 Monday

 日本時間2月10日、カブスはキャンプ施設にバッテリー組(投手と捕手)が集合し、一番乗りでスプリング・トレーニングを開始。10月のポストシーズンの戦いを見据えた2025年シーズンが正式にスタートした。2年連続で惜しくもポストシーズン進出を逃し、今オフはアストロズとの大型トレードで強打者カイル・タッカーを獲得したカブスだが、ジェッド・ホイヤー編成本部長は「完璧なロースターが編成できたかというと、それは不透明だ。私は常に(戦力補強の)機会をうかがっている」と語り、さらなる戦力補強を模索する可能性を示唆した。

 カブスは現在、FA市場に残る最後の大物であるアレックス・ブレグマンの争奪戦に加わっているとみられる。タッカーとのトレードで正三塁手イサーク・パレイデスを放出したため、三塁のレギュラーが不在となっているからだ。昨オフにはコディ・ベリンジャーとの再契約を2月下旬にまとめており、ここからブレグマン獲得に動く可能性は残されている。ただし、有望株マット・ショウのメジャー昇格が迫っていることを考えると、ブレグマンが希望する長期契約をカブスがオファーする可能性は低い。

 カブスは昨季、ぜいたく税の基準額をわずかに超過。今季は2年連続の超過を避けるため、ペイロールをぜいたく税の基準額(2億4100万ドル)以内に収める可能性が高い。基準額まで3000万ドルほどの余裕を残しており、机上の計算ではブレグマンを獲得することは可能。ホイヤー編成本部長は「私はいかなる可能性も排除しない。必要以上に未来を犠牲にすることはしたくないが、それと同時に、今勝つことも重要だ。いいチームを作ることができているからね」と語っており、ブレグマン獲得を見送る場合は、さらなるチーム強化のために投手補強に動くとみられる。

 成績予想システム「PECOTA」の予想では、今季90勝でナ・リーグ中地区の優勝候補に挙げられているカブス。データサイト「FanGraphs」の予想でも地区優勝の最有力候補となっている。今季こそポストシーズン進出を成し遂げるために、スプリング・トレーニング開始後も戦力補強の可能性を探っていく。

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