カブス・今永昇太が東京シリーズで登板 開幕投手の可能性も
2025.2.10 10:53 Monday
カブスは今季、ドジャースと対戦する「東京シリーズ」の2連戦でレギュラーシーズンの開幕を迎えるが、その2連戦で今永昇太が登板することが確実となった。クレイグ・カウンセル監督は、バッテリー組のスプリング・トレーニング初日となった日本時間2月10日、「今永は東京でドジャースと対戦する2試合のいずれかに先発するか」と尋ねられ、当然だと言わんばかりに笑いをこらえられず、「もちろん、昇太は日本で投げる。それが義務だと思うし、選択の余地はないよ」と語った。
現在31歳の今永はカブス入団1年目の昨季、29試合に先発して173回1/3を投げ、15勝3敗、防御率2.91、174奪三振の好成績をマーク。勝利数と防御率でリーグ3位にランクインし、新人王投票では4位、サイ・ヤング賞投票でも5位に入った。今季は先発ローテーションの1番手として開幕を迎える見込みであり、「東京シリーズ」の2連戦での先発登板が確実視されていたが、指揮官がそれを改めて明言した形となった。
カブスは過去10年間で、ジョン・レスターが4度(2015年・2017~19年)、カイル・ヘンドリックスが3度(2020~22年)開幕投手を務めており、2016年はジェイク・アリエタ、2023年はマーカス・ストローマン、そして昨季はジャスティン・スティールが開幕戦の先発マウンドに立った。日本人投手が開幕投手を務めると、カブスでは球団史上初めてのことになる。
過去に開幕投手を務めた日本人投手は7人。田中将大とダルビッシュ有が4度で最も多く、野茂英雄が3度、大谷翔平が2度、松坂大輔、黒田博樹、前田健太も1度ずつ大役を務めている。今永が今季カブスの開幕投手に起用されると、日本人投手では史上8人目、通算17度目の快挙ということになる。「東京シリーズ」の対戦相手となるドジャースの開幕ローテーションには山本由伸と佐々木朗希が名を連ねる見込みであり、開幕戦でいきなり日本人投手による投げ合いが実現する可能性もありそうだ。