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名手キアマイアーが古巣ブルージェイズの特別アシスタントに

2025.2.10 11:23 Monday

 ブルージェイズは昨季限りで現役を引退したケビン・キアマイアーが特別アシスタントとしてチームに戻ってくることを発表した。2013年のメジャーデビューから10年間レイズでプレーしたキアマイアーは、2023年にブルージェイズへ移籍して自身4度目のゴールドグラブ賞を受賞。昨季はシーズン途中にドジャースへトレードされ、現役ラストイヤーをワールドシリーズ制覇で飾った。古巣ブルージェイズに戻り、外野守備のスペシャリストとして、メジャーからマイナーまで外野手たちの守備指導を担当する予定だ。

 現在34歳のキアマイアーはメジャー12年間で通算1159試合に出場し、905安打、打率.246、95本塁打、378打点、132盗塁、OPS.706を記録。球界トップクラスの守備力を持つ中堅手として活躍し、4度のゴールドグラブ賞を受賞したほか、2015年にはプラチナグラブ賞も手にしている。昨夏にドジャースへトレードされたあともブルージェイズのスタッフと連絡を取り合っていたというキアマイアー。「自分の能力を発揮させてほしい。外野守備の伝道師にならせてほしい」という願いが叶えられることになった。

 ブルージェイズは近年、元スター選手の採用を増やしている。たとえば、かつての強打者ビクター・マルティネスを特別アシスタントとして採用。マルティネスはブルージェイズ在籍経験はないものの、クリーブランド時代にマーク・シャパイロ球団社長やロス・アトキンスGMと接点があった。マルティネスは長距離砲エドウィン・エンカーナシオンとともに若手打者たちの指導を担当している。また、1996年にサイ・ヤング賞を受賞したパット・ヘントゲンは若手投手の指導を担当。彼らと同様に、キアマイアーは外野守備の指導を行っていく。

 キアマイアーは「僕は史上最高の外野手の1人になるんだという強い気持ちを持ち、一生懸命努力をした。今度は指導者という立場から、それと同じことをしたい」とコメント。「それを裏付けるだけの実績は残してきたと思うし、選手たちには『もし僕が君たちの立場なら、僕のアドバイスには耳を傾けるだろう』と言いたいね」と外野守備へのプライドも垣間見せた。

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