ブレグマン争奪戦は3球団 カブスは長期契約をオファーせず
2025.2.11 10:52 Tuesday
ついに今週にバッテリー組がキャンプインし、本格的に野球のシーズンが幕を開ける。しかし、FA市場にはまだ大物選手が残されている。その一人が三塁手アレックス・ブレグマンだ。日本時間2月11日に「ESPN」のバスター・オルニー記者、「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者がブレグマンの交渉について最新情報を報じている。
オルニー記者は「レッドソックス、カブス、タイガースに移籍する可能性が高い」と、争奪戦が3球団に絞られていることを報じた。これまでは上記の3球団に加え、ブルージェイズと古巣アストロズを含めた5球団の争奪戦との見方が多かった。しかし、古巣アストロズとの再契約の可能性は低いと報じられ、ブルージェイズもトレード補強へシフトするという報道が出ていた。
さらにナイチンゲール記者は、どの球団もブレグマンの要求を満たす額の契約を提示していないことを報じた。ブレグマンのFA戦線が停滞する要因となったのが、ブレグマン側の長期契約へのこだわりだった。ブレグマンの代理人スコット・ボラスのクライアントは、マット・チャップマンやブレイク・スネルがしたように納得いくオファーがなければ、高額でオプトアウトの付いた短期契約で市場価値を上げ直すこともしばしば。しかし、ブレグマン側は短期契約に興味はない姿勢を今のところ貫いており、6年以上の契約を目指していた。
同記者によれば、レッドソックスとタイガース、そしてアストロズがブレグマン側に少なくとも4年以上の契約をオファーしたとのこと。この内、アストロズは昨秋に6年1億5600万ドルを提示し、さらに最近になってオファーを増額したとも報じられた。しかし、それでもブレグマンの要求には満たないようで、アストロズ復帰の可能性はトーンダウンしている。
一方、カブスは3年以上の契約を提示する気配がないようだ。今オフの間、主軸コディ・ベリンジャーのサラリーダンプを行うなど、カブスは贅沢税ラインを超えない方針を貫いてきた。ブレグマンの争奪戦においても、ブレグマン陣営が要求を下げて短期契約に応じない限り、無理をして大型契約を提示するつもりはないようだ。