ドジャースがザイディを呼び戻し ジャイアンツ前編成本部長
2025.2.11 12:40 Tuesday
ドジャースの補強攻勢はフィールドだけにとどまらなかった。日本時間2月11日、複数の米メディアがドジャースがジャイアンツの前編成トップであるファーハン・ザイディをフロントに呼び戻したことを伝えた。ザイディは2014年から2018年までドジャースでGMを務めた経験がある。
ザイディは敏腕エグゼクティブとして知られる存在だ。マサチューセッツ工科大学で経済学の学士号を、カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得し、その後ザイディはオークランド・アスレチックスのフロント職に就いた。ザイディはアスレチックスでの10年間で野球運営部長、GM補佐を歴任。ビリー・ビーンGM(当時)の右腕として、高度な分析と昔ながらのスカウティングを融合させる手法を確立し、ブランドン・モスやヨエニス・セスペデスの獲得に貢献した。ビーンは「他のチームに移るよりも、アップルやグーグルに彼を奪われる方が心配だ」(「SFゲート」)とザイディの優秀さを評していた。
そして、2014年冬にアンドリュー・フリードマン編成本部長のもと、ドジャースのGMに就任。ドジャース加入後も、クリス・テイラーやマックス・マンシーのブレイクを演出した。その後、2018年のシーズン後に同地区ライバルに引き抜かれ、ジャイアンツの編成トップに就任。2021年には直近12シーズンで唯一ドジャースから地区タイトルを奪い、107勝で地区優勝を果たした。しかし、ここ3シーズンはプレーオフに進出できず、昨季限りで解雇されていた。
今後、ザイディはドジャースの特別顧問として活動するという。その活動領域は野球にとどまらず、オーナーのマーク・ウォルターが所有する他競技の活動もサポートすると報じられている。