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Wソックスがテイラーと1年契約で合意 主砲の放出が加速か

2025.2.12 08:37 Wednesday

 日本時間2月12日、ホワイトソックスが昨年9月にパイレーツを解雇されていたマイケル・A・テイラーと1年契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、契約条件は1年195万ドル+出来高。ゴールドグラブ賞の受賞経験もある中堅手をメジャー契約で獲得したということは、今後ルイス・ロバートJr.のトレード放出に向けた動きが加速していくことが予想される。

 現在33歳のテイラーは2014年にナショナルズでメジャーデビューし、2019年にワールドシリーズ制覇を経験。ロイヤルズへ移籍した2021年にはゴールドグラブ賞に輝いた。2023年にはツインズで自己最多の21本塁打を放ったが、昨季はパイレーツで113試合に出場して打率.193、5本塁打、21打点、12盗塁、OPS.543と低迷。なんとかメジャー通算100本塁打は達成したものの、シーズン終了を待たずに解雇された。

 テイラーの最大の武器は、強肩と広い守備範囲を誇るディフェンス面。2021年にはDRS19&OAA17という好成績でゴールドグラブ賞を受賞しており、昨季もDRS12&OAA11と一流の中堅守備は健在だった。両翼を守った経験は少なく、センター専門に近い選手だが、その安定した守備力は決して強力とは言えないホワイトソックス投手陣にとって、心強い味方となるはずだ。

 現在のホワイトソックス外野陣は、左翼にアンドリュー・ベニンテンディ、中堅にロバートJr.が入り、右翼はマイク・トークマンとオースティン・スレイターのプラトーンが有力。テイラーは守備固め要員という扱いになる。ただし、オプションを含めると2027年まで契約が残っている主砲ロバートJr.にはトレードの噂が絶えず、テイラーとメジャー契約を結んだことでロバートJr.放出への動きが加速する可能性は高い。開幕戦ではテイラーがホワイトソックスの正中堅手を務めているかもしれない。

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