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ヤンキースが左腕マツェックとマイナー契約 完全復活目指す

2025.2.12 09:13 Wednesday

 ヤンキースは自軍からFAとなったティム・ヒルと再契約を結んだが、救援左腕の確保に向けてさらなる動きを見せた。日本時間2月12日、ヤンキースはブレーブスからFAとなっていたベテラン左腕タイラー・マツェックとマイナー契約を結んだことを発表。2021年にセットアッパーとしてブレーブスのワールドシリーズ制覇に貢献したあと、故障に悩まされていた34歳の元有望株は新天地ヤンキースで完全復活を目指すことになった。

 現在34歳のマツェックは2009年ドラフト1巡目(全体11位)指名でロッキーズに入団。有望株として期待され、メジャーデビューした2014年にいきなり6勝を挙げたが、極度の制球難に悩まされ、5試合に先発して合計22イニングで19個もの四球を与えた2015年シーズンを最後にメジャーの舞台から姿を消した。

 その後、独立リーグなどを経て、2020年にブレーブスで5年ぶりのメジャー復帰。2021年には69試合に登板して24ホールド、防御率2.57と自己最高の成績を残し、チームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。翌2022年も42試合に登板し、メジャー初セーブを挙げるなどの活躍を見せたが、ポストシーズン期間中にトミー・ジョン手術を受けることが発表され、2023年シーズンは全休。復帰した昨季は11試合で防御率9.90と調子が上がらず、7月にジャイアンツへトレードされたものの、メジャーでの登板機会がないまま解雇され、マイナー契約でブレーブスに復帰してそのままシーズンを終えていた。

 全盛期と比較すると、速球のスピードがかなり低下しており、球速を取り戻せるかどうか、もしくは新たなピッチングスタイルを確立できるかどうかが復活のカギを握る。ヤンキースとしては、マツェックが復活すれば「儲けもの」、もし復活できなかったとしても全くダメージはなく、「ノーリスク&ハイリターン」のマイナー契約であると言えそうだ。

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