ヤンキースは名三塁手アレナド獲得を諦めていない? 米報道
2025.2.12 10:30 Wednesday
ヤンキースはティム・ヒルとの再契約でリリーフ左腕の補強を終え、今オフの補強の締めくくりとして内野手補強を模索しているとみられる。ジャズ・チザムJr.が二塁と三塁の両方を守れるため、二塁手と三塁手のどちらかを補強し、空いたところにチザムJr.を据える方針のようだ。そして、ヤンキースはノーラン・アレナド(カージナルス)の獲得を諦めていない可能性が高い。米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者は「ヤンキースはまだ様子を見ている」と報じている。
ヤンキースは昨年12月の時点で右腕マーカス・ストローマンとのトレードをカージナルスに提案し、拒絶されたことが明らかになっている。カージナルスがアレナドを放出する目的は「ペイロール削減」と「若手の出場機会確保」の2つであり、ストローマンを獲得すると前者を満たせなくなってしまうからだ。ちなみに、カージナルスはアレナド放出に成功した場合、長距離砲ノーラン・ゴーマンを正三塁手として起用する方針を固めている。
カージナルスは現在、レッドソックスとのトレード交渉を行っているとみられるが、レッドソックスはFAのアレックス・ブレグマンに興味を示しており、アレナドに対してどれくらいの関心を示しているかは定かではない。そうした事情も踏まえ、フェインサンド記者は「シーズン開幕までのどこかで、カージナルスはアレナドを放出する必要に迫られるだろう。カージナルスが多額の年俸負担に応じ、獲得のコストが少なくて済むのであれば、移籍先の候補からヤンキースを除外するわけにはいかない」と指摘した。
なお、ブレグマン争奪戦に加わっている球団のうち、ブルージェイズとタイガースもアレナドに関心を示しているとみられる。ただし、フェインサンド記者によると、アレナドがこの2球団への移籍を受け入れる可能性は低いという。もしアレナドが移籍する場合、その移籍先はレッドソックスかヤンキースのどちらかということになるのだろうか。