メッツがイグレシアスとの再契約を見送り 若手起用を優先へ
2025.2.13 10:30 Thursday
日本時間2月13日、メッツのデービッド・スターンズ編成本部長はホセ・イグレシアスとの再契約を見送る方針を明らかにした。フィールド内外でチームを盛り上げ、昨季の快進撃の立役者の1人となったイグレシアスだが、メッツはロースターの柔軟性を重視し、控え内野手の枠は若手に競わせる予定。イグレシアスと再契約を結ぶと、ベンチの枠がマイナー・オプションのない選手だけで固められてしまうため、それを避けたいという思惑があったようだ。一方、右ひじの手術を受けてリハビリ中の右腕ドリュー・スミスとは再契約を結んでいる。
スターンズ編成本部長は「控え内野手の枠は複数の若手のために空けておくことが重要だと考えた。そのポジションに関しては、柔軟性を確保しておくことが大切だと思う」とイグレシアスとの再契約を見送った理由を説明した。
現在、メッツの開幕ロースターに予想されている選手のうち、マイナー・オプションを残しているのは正捕手フランシスコ・アルバレスだけ。控え内野手が未定となっているが、ここにイグレシアスを加えてしまうと、ほぼ完全にロースターの柔軟性が失われることになる。イグレシアスと再契約するのではなく、ブレット・ベイティやルイスアンヘル・アクーニャといった若手、さらにはジャレッド・ヤング、ニック・マドリガルといった選手たちに競争するチャンスを与えることを優先した。キケ・ヘルナンデスと再契約し、ベンチ4枠をマイナーに落とせないベテランで埋めたドジャースとは対照的なアプローチと言える。
一方、自軍からFAとなっていたスミスとは再契約を結んだ。投手ではチーム最古参の選手であり、2023年には自己最多の62試合に登板。昨季は19試合で防御率3.06とまずまずのピッチングを見せていたが、右ひじを痛めて故障者リスト入りし、最終的にはインターナル・ブレイスによる手術を受けた。今季の大部分を欠場する予定だが、2026年シーズンの開幕には間に合う見込み。契約条件は2026年シーズンの球団オプションが付属した1年契約となっている。