ギャレット離脱のマーリンズが代役確保 クアントリルを獲得
2025.2.13 10:48 Thursday
日本時間2月13日、マーリンズはロッキーズからノンテンダーFAとなっていた右腕カル・クアントリルと1年契約を結んだことを発表した。契約条件は1年350万ドル+出来高50万ドルと報じられている。マーリンズは今オフ、ヘスス・ルザードをトレードで放出。さらにブラクストン・ギャレットが左ひじのインターナル・ブレイス手術で今季絶望となり、先発投手の頭数が不足していた。クアントリルは離脱したギャレットの代役として、先発ローテーションの一角を担うことになりそうだ。
通算841登板の鉄腕ポール・クアントリルの息子として知られるクアントリルは現在30歳の右腕。ガーディアンズ時代の2022年にキャリアハイの15勝をマークした実績を持つが、2023年はわずか4勝に終わり、ロッキーズへ移籍した昨季は29試合に先発して148回1/3を投げ、8勝11敗、防御率4.98、110奪三振という成績だった。前半戦は6勝7敗、防御率4.13と健闘。しかし、夏場以降に崩れ、後半戦は2勝4敗、防御率6.85に終わった。
マーリンズのピーター・ベンディックス編成本部長は「我々はオフシーズンのあいだ、多くの選手について議論してきた。そして、意見が一致し、カルの獲得を実現することができた。彼をチームに加えられることを嬉しく思う」とコメント。「彼は多くの経験値をチームにもたらしてくれる。しっかりローテを守れる投手であることは証明されているし、このチームでもローテの一角を担ってくれるだろう」と期待を寄せた。
今季のマーリンズは2022年サイ・ヤング賞のサンディ・アルカンタラがトミー・ジョン手術から復帰。アルカンタラ、ライアン・ウェザース、エドワード・カブレラ、マックス・マイヤー、クアントリルの5人で開幕ローテーションを形成することになりそうだ。シーズン途中にはエウリー・ペレスも復帰予定だが、アルカンタラ以外は実績に乏しい若手が多く、クアントリルにはできるだけ多くのイニングを消化する「イニングイーター」としての役割が期待される。