English Español 韓国語

【MLB東京シリーズ展望⑫】3度目の日本開幕戦は前年王者が来日! 日本開幕戦初の日本人開幕投手も誕生

2025.2.13 13:30 Thursday

 3度目となった日本開幕戦は、前年ワールドチャンピオンに輝いたレッドソックスが来日。過去、単独チームが出場した日米野球を含めてもディフェンディング・チャンピオンが来日するのは史上初で、メジャー1年目で世界一に貢献した松坂大輔の凱旋登板も注目を集めた。

 2000年のメッツ対カブスによる初の日本開幕戦から8年後、2008年3月に行われた3度目の日本開幕戦は、前回のヤンキース・松井秀喜の凱旋に続き、「平成の怪物」こと松坂大輔と岡島秀樹の凱旋登板が注目された。

 2007年7月、NPBは翌年の日本開幕戦を容認し、その時点ですでにレッドソックスの来日は決まっていたようだ。その年のレッドソックスは前半戦終了時点で2位のヤンキースと9.5ゲーム差で首位を独走しており、メジャー1年目の松坂は前半戦だけで10勝を挙げていた。

 その後も勢いは衰えず、35本塁打、打率.332のデービッド・オルティス、同20本、.296のマニー・ラミレス、同21本、.324のマイク・ローウェルをクリーンナップとする強力打線と、リーグ最多20勝のジョシュ・ベケット、17勝のティム・ウェイクフィールド、松坂も15勝を挙げ、岡島はチーム最多の66試合に登板するなどの活躍で、地区優勝からワールドシリーズ進出まで一気に駆け上がった。

 86年ぶりに世界一となった2004年から3年ぶりのワールドシリーズは、ロッキーズに対して4連勝で再び頂点に。第3戦では松坂が日本人史上初となるシリーズの先発を果たし、同じく初のワールドシリーズ勝利投手になった。

 当時メジャー史上最も早い3月25日に迎えた開幕戦では、2年目の松坂が開幕投手に抜擢された。日本人投手の開幕登板は野茂英雄(3度)に次ぐ2人目だが、日本開幕戦では初。スタメンは以下の通り。

1 2B ダスティン・ペドロイア
2 1B ケビン・ユーキリス
3 DH デービッド・オルティス
4 LF マニー・ラミレス
5 3B マイク・ローウェル
6 RF ブランドン・モス
7 C ジェイソン・バリテック
8 CF ジャコビー・エルズベリー
9 SS フリオ・ルーゴ
P 松坂大輔

 約4万5000人を集めた第1戦、松坂は5回2失点でマウンドを降りたが、6回にラミレスの2点タイムリーで追いつくと、モスも続き逆転。4対4で迎えた9回裏は岡島が無安打無失点、1与四球1奪三振で抑えると、10回表に再びラミレスが2点タイムリー二塁打を放って勝負あり。岡島が日本開幕戦初の勝利投手となった。

 第2戦はアスレチックスも意地を見せ、5対1で勝利。対戦成績は1勝1敗となった。今回、カブスの今永昇太が開幕戦で先発すれば、日本人投手では松坂に次ぐ2人目。日本開幕戦初の先発勝利となるか注目したい。

spotvnow