パドレスは右腕2人をキープする方針 スアレスは放出候補に
2025.2.14 11:34 Friday
予算上の制約もあり、今オフは主力をトレードで放出する噂が絶えなかったパドレスだが、ここにきてコナー・ジョー、ジェイソン・ヘイワード、ニック・ピベッタ、カイル・ハートを獲得するなど戦力の整備を進めている。そうした状況のなか、FA前の最終年を迎えているディラン・シースとマイケル・キングを放出する可能性は低くなったようだ。一方、今季終了後にオプトアウトする可能性がある守護神ロベルト・スアレスについては引き続きトレード要員となっているとみられる。
米メディア「ジ・アスレチック」でパドレスを担当するデニス・リン記者によると、パドレスはシースとキングをキープしたまま開幕を迎える方向に傾き始めているという。ピベッタと4年契約で合意したことにより、シース、キング、ダルビッシュ有、ピベッタと先発4番手まで確定。5番手はハート、マット・ウォルドロン、ランディ・バスケスの争いとなり、今季の先発ローテーションの形が見えてきた。
A・J・プレラー編成本部長は「シースは我々の球団の非常に大きな戦力だ」とコメント。「ここ数日間の戦力補強により、本当にいいローテーションを作ることができた。我々が目指しているのは、この強力なローテーションを維持していくことだ」と語り、シースとキングの両右腕をキープしたまま開幕を迎えるつもりであることを示唆した。
一方、リン記者によると、守護神スアレスは引き続きトレードの可能性があるという。パドレスは現在もペイロール削減を目論んでおり、スアレスを放出することで今季の年俸1000万ドルを削減できる。また、スアレスは今季終了後に残り2年1600万ドルの契約を破棄してFAになる可能性があり、そうした事情もパドレスのスアレス放出を後押しする。
パドレスはスアレスを放出したとしてもジェイソン・アダム、ジェレマイア・エストラーダなど、代わりにクローザーを務められる投手がいる。ペイロール削減を目指すなかで、オプトアウトの権利を持つスアレスを放出するのは理にかなった選択と言えるだろう。