FAを控えるゲレーロJr. 契約延長交渉のデッドラインが迫る
2025.2.14 15:43 Friday
ブルージェイズは現地時間2月18日にチーム全体のスプリング・トレーニングがスタートする。この日は主砲ブラディミール・ゲレーロJr.が契約延長交渉の期限として定めている「デッドライン」だ。今季終了後にFAとなるため、大きな注目を集めているゲレーロJr.だが、今のところは契約延長交渉が前進している気配はない。ロス・アトキンスGMは「彼を長きにわたってチームに留めるために、我々はとにかく努力している。契約延長したいという思いは強く、努力を続けていく」と語った。
ゲレーロJr.と長期契約を結びたいというブルージェイズの思いは何年も前から変わっていない。アトキンスGMは交渉過程についての言及を避けており、「交渉の詳細については、あまり踏み込みたくないと思っている。なぜなら(いろいろ外部に喋ってしまうと)我々が目標を達成できる可能性が低くなるからだ」とコメント。ブルージェイズがどんな条件をゲレーロJr.に対してオファーしているのか、両者のあいだにはどれくらいの乖離があるのか、現状は明らかになっていない。
もちろん、ゲレーロJr.が一旦FAになったあと、ブルージェイズと再契約を結ぶ可能性も残されている。しかし、大谷翔平、フアン・ソト、コービン・バーンズ、佐々木朗希など大物選手の獲得にことごとく失敗しているブルージェイズにとって、FA市場での自由競争は避けたいというのが本音だろう。ゲレーロJr.との契約延長が実現すれば、今後10年間はゲレーロJr.を軸としてチーム編成を考えられるという大きな利点もある。
アトキンスGMは「彼がそれ(=デッドラインを設けること)を望んでいることを理解しているし、尊重している。しかし、決してドアを閉ざすことはしないつもりだ」とも語っており、ゲレーロJr.のスタンス次第ではあるものの、必要であればスプリング・トレーニング開始後も契約延長交渉を続けていく可能性を示唆。監督や選手も含め、ブルージェイズの球団組織全体がゲレーロJr.との契約延長を望んでいるが、果たしてどんな結末を迎えることになるのだろうか。