ヤンキース・ストローマンがブルペン起用に否定的なコメント
2025.2.15 15:17 Saturday
日本時間2月15日、ヤンキースの先発右腕マーカス・ストローマンが2日遅れでフロリダ州タンパにあるヤンキースの施設へキャンプイン。昨季9月に先発ローテの椅子を失ったベテラン右腕は「私は先発投手。ブルペンから投げることはない」とあくまで先発にこだわる姿勢を見せていると、MLB公式サイトのブライアン・ホーク記者が報じている。
現在33歳のストローマンは、2度のオールスター・ゲーム選出を誇る実績十分のベテランだ。しかし、ヤンキースに2年契約で加入した昨季は、30登板(29先発)で防御率4.31と精彩を欠いた。シーズン後半にはブルペン降格を味わい、ポストシーズンでも登板はなかった。オフの間はトレードの噂が頻繁に飛び交った上、ヤンキースは先発ローテにマックス・フリードを補強。現状、ゲリット・コール、フリード、カルロス・ロドン、ルイス・ヒル、クラーク・シュミットに次ぐ6番手と目されており、開幕ローテの椅子は保証されていない。
ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは「彼はプロ野球で長い間、素晴らしい先発投手として戦ってきた。私も彼に同感だ。彼は先発投手だ。だから、すべてがどうなるか見てみよう。6週間のスプリング・トレーニングでは、開幕日までに多くの紆余曲折があり、曲がりくねった道が続くのが普通だ」とコメント。キャッシュマンGMが示す通り、スプリング・トレーニングには多くの紆余曲折、たいていの場合は故障が付きまとう。ヤンキースの先発ローテも怪我のリスクと無縁の投手ばかりではない。コールとシュミットは昨季は故障離脱した時期も長く、新人王に輝いたヒルもプロキャリアで100イニング以上投げたのは昨季が初だ。
ヤンキースはストローマン以降の先発層が極端に薄く、ストローマンと袂を分かつのは難しいだろう。仮に5人の先発投手の全員が健康のまま開幕を迎えた場合、6人ローテの採用を検討するかという問いに対して、アーロン・ブーン監督は「絶対にないと言い切れない」と回答している。