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大谷が初ブルペン 二刀流復活の鍵はシミュレーション・ゲームか

2025.2.16 12:45 Sunday

 日本時間2月16日、ドジャースの大谷翔平が今春初のブルペン投球を行った。4シームと2シームを軸に14球を投じ、球速は92~94マイル(約148~151キロ)をマークした。米公式サイト「MLB.com」でドジャースを担当するチェン・ソンジャ記者が報じている。

 現在30歳の大谷翔平は、2023年9月に右尺側側副靭帯の修復手術を受け、二刀流を一時中断。昨季は打者に専念して自身3度目のMVPを受賞し、今季からは二刀流の復活を目指している。今オフは昨年のポストシーズンで負った左肩の故障からのリハビリも行ったが、打者として開幕に間に合う見込みで、投手としては5月頃の復帰を見込まれている。

 大谷の投球を見たデーブ・ロバーツ監督は「彼はかなり満足しているようだった。コントロールも良く、ボールも良く出ていた。翔平にとって本当に良い一日だった」と高評価を与えた。大谷自身も逐一、球速や変化量を示すトラッキング・データを確認し、マウンド上の感覚とのすり合わせに努めていたようだ。

 二刀流の完全復活に向けた最大のハードルは、大谷がどうやって実戦感覚を取り戻すかということにある。ドジャースはスプリング・トレーニングの試合に大谷が登板することを想定しておらず、またシーズン中にマイナーの試合でリハビリ登板を行う予定もないという。二刀流ルールによって大谷は故障者リストに入らずにマイナーでリハビリ登板を行うこともできるが、ドジャースはそれ以上にDHとして大谷を使い続ける意向なのだろう。

 スプリング・トレーニングにも、マイナーのリハビリにも登板しない以上、5月頃の復帰登板はぶっつけ本番となる可能性もある。ドジャースの今のところの計画は、シミュレーション・ゲームでの登板だという。マーク・プライアー投手コーチは「リハビリ中の選手たちのために、早い段階でシミュレーション・ゲームをたくさん行う。おそらく、それと似たようなものになるだろう。それがどんなものになるかは、正確にはわからない。遠征先でベンチの選手たちと対戦するのか、それともホームで、これまでやってきたようにマイナーリーグの打者を何人か起用できるのかはわからない」と、試合前にベンチプレイヤーやマイナーリーガーを相手にしたシミュレーション・ゲームを行うことで実戦感覚を取り戻させるつもりのようだ。

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