ナショナルズがデヨング獲得 1年100万ドル+出来高で合意
2025.2.17 09:43 Monday
日本時間2月17日、ナショナルズはロイヤルズからFAとなっていたポール・デヨングと1年契約を結んだことを発表した。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、1年100万ドルの格安契約で、成績に応じて60万ドルの出来高が設けられているという。ナショナルズは三塁のレギュラーが決まっておらず、昨季24本塁打を放ったパワーを持つデヨングは、左打者のホセ・テナとの併用で三塁を守る機会が多くなることが予想される。
現在31歳のデヨングは2017年にカージナルスでメジャーデビューし、いきなり25本塁打を放って新人王投票2位にランクイン。自己最多の30本塁打を放った2019年には自身唯一となるオールスター・ゲーム選出を果たした。しかし、翌2020年以降は打撃成績が低迷し、2023年にはカージナルス、ブルージェイズ、ジャイアンツと3球団を渡り歩くことに。昨季はホワイトソックスのレギュラーとして開幕を迎えたあと、シーズン途中でロイヤルズへ移籍し、2球団合計で139試合に出場して打率.227、24本塁打、56打点、2盗塁、OPS.703を記録した。
デヨングの本職は遊撃だが、昨季途中にロイヤルズへ移籍したあとは、遊撃にボビー・ウィットJr.がいたため、主に三塁手としてプレー。また、二塁でのプレー経験もあり、ナショナルズは内野のユーティリティ的にデヨングを起用することも可能だ。三塁のテナだけでなく、遊撃のCJ・エイブラムスと二塁のルイス・ガルシアJr.も左打者であり、同じく新加入の右打者であるアメッド・ロサリオとともに、デヨングは対左腕時の出場機会が多くなるとみられる。
ナショナルズのデーブ・マルティネス監督は「最も大きいのは、彼がホームランを打てる右打者であるということだ。対左腕用の選択肢が増えたことも嬉しく思う」とデヨングの加入を歓迎。「彼は(左腕だけでなく)右腕も打てる。調子が良ければ、たくさんプレーする機会があるだろう。しかし、テナにも出場機会を与えたい。どうするかはこれから考えていくよ」と起用法にも言及した。