レッドソックスの主砲デバース 「三塁は僕のポジションだ」
2025.2.18 10:24 Tuesday
アレックス・ブレグマンと3年契約を結び、その起用法が注目されているレッドソックスだが、正三塁手を務める主砲にはポジションを明け渡す意思はないようだ。日本時間2月18日、ラファエル・デバースは「三塁は僕のポジションだ。自分がプレーしてきたポジションだし、球団のプランはわからないけど、自分の希望はハッキリと伝えたよ。これからどうなるかはわからないけどね」とコメント。デバースとブレグマンの「共存」をレッドソックスがどのように解決するのか注目される。
三塁手としての守備力は、明確にブレグマンのほうが上だ。ブレグマンは昨季、ア・リーグの三塁手部門でゴールドグラブ賞を受賞。一方のデバースは守備が得意ではなく、MLB全体でもワーストクラスの守備力を持つ三塁手として知られている。こうした事情を考えれば、名手ブレグマンを三塁に置き、デバースはDHに移ってもらうのが最適解と言える。
しかし、デバースにも最後の「2018年世界一メンバー」としてチームを牽引してきたプライドがある。アレックス・コーラ監督も主砲のプライドに配慮し、ここまでは「ポジションはこれから決めていく。チームの利益になるように決断が下されるだろう。デバースが三塁を守るかDHになるか、ブレグマンが二塁を守るか三塁を守るか、現時点では何とも言えない」と話すにとどめている。
状況を複雑にしているのは、メジャー昇格が迫るトップ・プロスペクト、クリスチャン・キャンベルの存在だ。複数のポジションを守れるキャンベルだが、現在のロースターの状況を考えると、最もフィットするのは二塁。しかし、二塁にブレグマンが入ると、キャンベルの出場機会をブロックしてしまうことになる。デバースとブレグマンに加え、キャンベルも「共存」させるのであれば、やはりデバースをDHに回すのが最適解だろう。
もし二塁キャンベル、三塁ブレグマン、DHデバースという布陣が採用されるのであれば、今度は吉田正尚の出場機会に大きな影響を与えることになる。この複雑なパズルをレッドソックスはどのように解決するのか。答えが出るまでにはもう少し時間がかかりそうだ。