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メッツに誤算 新戦力のモンタスが広背筋を痛めて長期離脱へ

2025.2.18 11:10 Tuesday

 今オフ、メッツのデービッド・スターンズ編成本部長は大物投手の獲得を狙うのではなく、層を厚くすることを重視して投手補強を行った。故障者が発生することを前提とした動きだったが、早くも選手層が試される事態に。日本時間2月18日、メッツのカルロス・メンドーサ監督は新戦力の右腕フランキー・モンタスが右広背筋を痛めており、6~8週間のノースロー調整を強いられることを明らかにした。戦列復帰は最短でも5月中旬、遅ければ6月にずれ込む可能性もありそうだ。

 メンドーサ監督は「オフシーズンを通して、162試合以上のシーズンを乗り切るためには8~10人の先発投手が必要だという話をしてきた。そして我々にはそれだけの先発投手がいる」とコメント。「誰かが離脱すれば、また誰かが出てくる。代わりの選手が機会を得るだけだ。それだけの戦力が揃っていると思うし、心配していないよ」とモンタスの離脱は大きなダメージにはならないとの見解を示した。

 現在31歳のモンタスはアスレチックス時代の2021年に自己最多の13勝を挙げた実績があり、昨季はレッズとブリュワーズで合計30試合に先発して7勝11敗、防御率4.84を記録。今オフ、2年3400万ドルの契約でメッツに加入した。健康な状態でキャンプ地に到着したものの、先週行われた最初のブルペン投球で違和感を覚え、検査の結果、右広背筋を痛めていることが判明したようだ。

 今季のメッツはエース格の千賀滉大を万全のコンディションで起用するために、シーズンの大部分で6人制のローテーションを採用する予定。千賀、ショーン・マナイア、モンタス、クレイ・ホームズ、デービッド・ピーターソンが最初の5枠を占め、残り1枠をポール・ブラックバーン、グリフィン・キャニング、タイラー・メギルらが争う予定だったが、モンタスの離脱で競争する枠が2枠に増えた形となる。「我々には多くの選択肢がある」とメンドーサ監督が語るように、モンタスの離脱は誤算ではあるものの、ローテーション争いに与える影響はそれほど大きくはなさそうだ。

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