ゲレーロJr.の契約延長は実現せず 今季終了後にFA争奪戦へ
2025.2.19 10:37 Wednesday
日本時間2月19日、ブルージェイズは野手も合流してチーム全体でのスプリング・トレーニングがスタート。この日を契約延長交渉のデッドラインに定めていたブラディミール・ゲレーロJr.の動向に注目が集まったが、ゲレーロJr.はメディアの取材に応じ、「契約延長は合意に至らなかった」ことを明言した。ゲレーロJr.は今季終了後にFAとなる。「ここにいたい。キャリアの残りもブルージェイズの選手としてプレーしたい」と残留を希望しているが、激しい争奪戦となるのは間違いなさそうだ。
ゲレーロJr.は自身のプレー、そしてチームの妨げにならないように、スプリング・トレーニング開始後は交渉に応じない姿勢を明確にしている。そのため、今季終了後にFAとなるのはほぼ確実。「交渉は合意に近いところまで進んでいたのか」を尋ねられたゲレーロJr.は端的に「ノー」と答えたが、ブルージェイズにとって、今季終了後にゲレーロJr.を引き留められるかどうかは球団の今後を左右する極めて大きなポイントとなる。
2022年シーズン開幕前、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)は1年後にFAを控え、球団から提示された7年2億1350万ドルの契約延長オファーを拒否。ジャッジはその年、ア・リーグ新記録となる62本塁打を放って自身の価値を証明し、一旦FAになったあと、9年3億6000万ドルでヤンキースと再契約を結んだ。ゲレーロJr.としても、今季キャリアハイ級の好成績を残したうえで、希望通りの超大型契約を得るのが理想的な展開と言えるだろう。
ゲレーロJr.は「大事なのは勝てるチームであるということ。父親はメジャーで長くプレーしたけど、ワールドシリーズで勝てなかった。個人的にはワールドシリーズ制覇を成し遂げ、父親にリングをプレゼントしたいと思っている」ともコメント。よって、ブルージェイズがゲレーロJr.を引き留めるためには、地区最下位に終わった昨季から巻き返し、「勝てるチーム」であることを証明する必要もある。
ゲレーロJr.にとっても、ブルージェイズにとっても、極めて重要な2025年シーズン。1年後、ゲレーロJr.は再びブルージェイズの一員としてスプリング・トレーニングに現れることになるのだろうか。