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パイレーツが主砲レイノルズを右翼へコンバート その理由は

2025.2.19 11:55 Wednesday

 パイレーツの主砲ブライアン・レイノルズは今オフ、一塁へのコンバートが噂されていた。中堅手としての守備力が低下し、2023年シーズンから左翼が主戦場となったが、左翼でも守備指標の悪化が目立っていたからだ。そして、今季は左翼から別のポジションに移ることが決定。しかし、コンバート先は一塁ではなく、右翼となった。これは本拠地PNCパークの形状が関係している。右翼側が左翼側と比べてそれほど広くないため、守備の負担を軽減することができるのだ。

 現在30歳のレイノルズは2021年と2024年にオールスター・ゲーム選出を果たしている、現在のパイレーツを代表する選手。2021年から4年連続で24本塁打以上を放っており、うち3シーズンは84打点以上を叩き出した。もともとは2016年のドラフト2巡目でジャイアンツに指名された選手で、2018年1月にアンドリュー・マカッチェンとのトレードでパイレーツに加入したが、マカッチェンがパイレーツに復帰したため、現在はトレード相手と同じチームでプレーする形となっている。

 2021年にレギュラー定着を果たし、正中堅手を務めていたレイノルズだが、2022年にDRS-14、OAA-7と守備指標が大幅に悪化。2023年から左翼にコンバートされ、この年はDRS2、OAA-3とやや盛り返したが、昨季はDRS-5、OAA-9と苦戦した。これを受け、パイレーツは主砲の右翼コンバートを決断。デレック・シェルトン監督は「右翼へのコンバートにより、彼の能力を最大限に生かせると思う」と右翼転向が上手くハマることに期待を寄せている。ちなみに、レイノルズが右翼を守るのは今回が初めてではなく、2019年に31試合、昨季も22試合だけ右翼の守備に就いた。

 パイレーツは2013年から2017年にかけて、俊足好守のスターリング・マルテ(現メッツ)を左翼に配置していた時期があった。これはPNCパークの左翼が広く、左翼手には広大な守備範囲が求められるからだ。パイレーツの正左翼手は、それだけ守備の負担が大きいポジションであるとも言える。守備の負担が軽減される今季、レイノルズには主砲として、打撃面でのさらなる活躍が期待される。

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